日本からの投資で、市街地と空港を結ぶ鉄道の建設へ

日本からの投資で、市街地と空港を結ぶ鉄道の建設へ
2017年08月07日 00時00分 公開
日本からの投資で、市街地と空港を結ぶ鉄道の建設へ


フン・セン首相は、市内とプノンペン国際空港の間にスカイトレイン・リンクを建設するために、8億ドルを投資を日本に要請する予定だ。

明日まで日本への4日間の公式訪問を予定しているフン・セン首相は、2億4000万ドル相当の2つの投資案件について、安倍首相と会談するという。

それと同時に、プノンペン市内と空港を結ぶ8億ドルの鉄道プロジェクトについても話し合う予定だ。

鉄道は2018年末完成予定で、すでに建設は始まっている。

サンチャントル運輸大臣によると、この鉄道は市内から空港までを20分ほどで結ぶという。

また、運行開始から1ヶ月は運賃を無料とする計画だ。

フン・セン首相は昨年、デンソー、トヨタ、みずほ銀行、ミネベアなどカンボジアに投資してきた4社の日本企業と会談し、日本からの投資を要請した。

「カンボジアは、安価な労働力と良質な水・電力を含む新しいインフラを備え、政治や安全保障も比較的安定している。今日、多くの日本投資家はカンボジアへの投資に興味を持っている」と首相は述べた。



公共事業運輸省の広報担当ヴァル・ソリヤ氏は、国際協力機構(JICA)は既にスカイトレインの提案を検討していると述べた。

鉄道担当国務次官補のリ・ボリン国務次官は同計画を支持し、空港と市街地の渋滞緩和に貢献すると述べた。



一方で、鉄道プロジェクトを進める前に環境への影響の調査を行わなければならない。

ハウジング・タスク・フォースの取締役シア・フェアルム氏は、日本の投資家に開発による環境への影響を徹底的に調査するよう求めた。

同氏は、日本企業の荒川のビル再開発で、住民との合理的な解決に至った事例を取り上げ、日本企業は住民の生活に配慮した開発を進めてくれると考えていると述べた。

すでに鉄道建設が始まった地区の地元住民は、建設中の騒音や環境への悪影響を恐れており、住民と開発当局との溝は埋まっていないという。


フン・セン氏によると、2016年のカンボジアと日本の貿易額は13億ドルであった。

日本は3番目に大きな投資家である。また1992年以来、カンボジア最大の援助国であり、20億ドル以上の公的開発援助が行われている。

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