デジタル決済の台頭、取引総額は582億ドルに急増

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア国立銀行（NBC）の発表によると、より多くの人々が現金ベースの取引からデジタルオプションに移行したため、同国ではモバイル決済が大幅に増加している。

電子財布の登録口座数は今年6月時点で2020万に増加し、総取引件数は2022年の2億1120万件から3億3370万件に急増して総額は582億ドル（約8兆3300億円）と98.3％増加した。

カンボジアにおけるテクノロジーの活況は、銀行や金融機関が革新的なサービスや商品を開始することで、顧客を惹きつける競争力を高める機会を提供している。

NBCのChea Chanto前総裁によると、同国の決済システムは決済の効率性と安全性を高めることを目的とした一連の新技術を取り入れることによって近代化され、経済における財やサービスの交換をより簡単かつ迅速に促進し、金融環境を改善して地域への決済システムの統合を支援しているという。

カンボジアと金融機関の銀行間決済は、デジタル技術の時代にオンラインショッピングや電子決済への依存度を高めている企業や消費者の行動変化に対応し、より容易な状態である。

同国の決済システムと地域諸国との接続も強化・拡大され、貿易と投資、観光、特に海外で働く労働者からの送金の促進に貢献しており、NBCは現在、タイやマレーシア、ラオス、ベトナム、中国といった地域の国々と決済システムを接続している。

全ての決済システムの中でBakongとKHQRの決済システムは、国際舞台でカンボジアの決済システムの知名度を上げ続けており、いくつかの中央銀行はNBCの経験に学び、より多くの決済システムを開発・発展させることを要請しているという。

同報告書によると、今年6月までに35の決済サービス機関（PSI）が認可を受け、2つの銀行・金融機関（BFI）が決済事業の運営を認可された。

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