カンボジアのデジタル決済、GDPの9倍以上に相当

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア国立銀行（NBC）が発行した最新の年次銀行監督報告書によると、同国の銀行システムにおけるデジタルプラットフォームでの決済件数が2022年に前年比34％増の2728億ドル（約37兆8500万円）、10億件の取引となり、同国の国内総生産（GDP）の9倍超に相当することが明らかになった。

同報告書は金融当局と国立銀行からそれぞれライセンスと許可を受けた35の決済機関と2つの銀行・金融機関が提供するサービスを通じてデジタル決済が行われ、決済取引件数は前年の708件から増加したことを指摘した。

電子決済の口座数は2022年時点で1950万口座に増加し、この中にはデジタル決済を行った口座も含まれている。また、銀行・金融機関はインターネット・モバイルバンキング用の決済カードを1230万枚発行しているという。

テクノロジーの発展とカンボジア人の生活水準の向上により、2022年時点のクレジットカードとデビットカードの発行枚数はそれぞれ18万5360枚、457万枚と著しく増加した。

また、同報告書は安定性の確保と国民の信頼向上、電子決済の発展、決済サービス提供機関の堅固さ強化に向け、文書によるモニタリングと機関への訪問を行い、機関の実態把握と事業展開やリスクの追跡、リスク防止に向けた勧告や対応を発表している。

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