カンボジアの教育予算、2024年は前年比9.4%増額予定

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア政府は第4次産業革命を見据えた教育改革のため、教育省の予算を前年比9.4%増の約9億9000万ドル（約1494億円）に引き上げることを決定した。

同国政府は「五角形戦略」の教育改革に重点を置き、学校改革プログラムや教師の能力開発、デジタル教育など8つの優先事項に焦点を当てている。

教育・青少年・スポーツ省のKhuon Vicheka報道官は、同国政府の教育予算は毎年増加しており、特に2024年は教員研修生手当の増額が大きな影響を及ぼしていると述べた。

教員研修生の手当は、カテゴリーAの研修生の月額手当は2023年の約146ドル（約2万2036円）から2024年には約283ドル（約4万2714円）に増額される。

クメール語教育と数学教育の質の向上のための新しい教授法の導入や、理科実験用教材の提供も歳出増加の原因となっている。

教育専門家のQuach Mengly博士は、予算の増加分は控えめであるが同国政府が予算を以前よりも賢く効果的に使用する意志があることを評価した。

効率的な予算の使用と、技術、STEM、科学分野での人材強化の実施監視が期待されている。
 

ラインでニュースを受信する