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<写真:Khmer Times>
フン・マネット首相は5日、プノンペンのポーセンチェイ区にあるNCX(ホンダ)社の工場を視察し、約1200人のカンボジア人労働者が二輪車の製造に従事している現状に感銘を受けた。
NCX社はカンボジアの二輪車製造・販売における大手企業であり、国内市場で重要な役割を果たしている。同社は現在、1221人のカンボジア人を雇用し、ホンダの技術基準に準拠した生産体制を維持している。また、デジタル時代に対応したスキル向上プログラムを導入し、人材育成にも力を入れている。
フン・マネット首相は自身のSNSで、同社が国内で二輪車を組み立てるだけではなく、一部の部品をタイなどの海外市場へ輸出していることを強調した。現在、同社では「Click」「Scoopy」「Dream」「Wave」「Beat」の5車種を組み立てている。
新型コロナウイルス感染拡大前の年間生産台数は約40万台に達していたが、2024年には約25万台となった。工場は1999年の設立当初、1日50台の生産能力であったが、現在は650~1500台へと増強されている。
フン・マネット首相は「経済成長の促進と雇用創出は王国政府の最優先課題であり、生産の多様化はその実現手段の1つである。工業・製造業の強化と振興は、政府の重要政策である」と述べた。
NCX社の従業員はほぼすべてカンボジア人であり、外国人労働者はわずか7人にとどまる。最低賃金は月額約300ドルとされており、首相は「同社の成功は、民間セクターが経済成長を牽引し、カンボジア人に技術職を提供するとともに、国内市場向け製品の自給自足を促進している好例である」と評価した。
NCX社のベン・キアスリタナコーン社長は「1999年にプノンペンで最初の生産ラインを設立して以来、王国政府の政策に沿い、技術・品質基準、労働環境、安全・衛生基準の向上に努めてきた」と述べた。2025年には輸出向けの二輪車生産を計画しており、生産ラインの拡大も検討しているという。
また、NCX社のテップ・ピセス副総経理は「当社は1日8時間の稼働で1200~1500台の二輪車を生産・販売しており、2024年の年間生産台数は約25万台に達する。これは前年に比べ20%の増加である」と説明する。さらに「政府の強力な支援がなければ、当社の事業継続は困難であった」と述べ、政府の理解と支援に感謝の意を示した。
一方、日本の自動車大手ホンダはカンボジアにおける製造投資の拡大を計画している。同社は過去25年間にわたり、現地子会社であるNCX社を通じて事業を展開してきた。2024年にホンダの加藤稔氏がフン・マネット首相と会談し、今後もカンボジア政府の開発戦略・政策に沿った事業展開を進め、関係省庁との連携を強化する方針を表明した。
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