カンボジアの銀行・金融機関、24年は信用成長が鈍化

カンボジアの銀行・金融機関、24年は信用成長が鈍化
2025年02月21日(金)00時00分 公開
カンボジアの銀行・金融機関、24年は信用成長が鈍化

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国立銀行(NBC)の年次報告書によると、2024年の銀行および金融機関における信用成長が、建設・不動産セクターの回復が遅れたことを主因として鈍化したことが明らかになった。

 

2024年末時点の貸出残高は前年同期比3%増の599億ドルとなったが、成長率は鈍化している。

 

一方、預金額は16.3%増の570億ドルに達し、堅調な伸びを見せた。

 

不良債権比率(NPL)は、商業銀行で7.9%、マイクロファイナンス機関で9%となっている。

 

カンボジアの銀行・金融システム全体の総資産は911億ドルに達し、前年から7%増加した。

 

NBCのチア・セレイ総裁によれば、貸出成長の鈍化は建設・不動産、観光、小売・卸売業などの回復が遅れたことが影響している。

 

一方で、預金の高い成長率については「銀行システムが堅調で、公共からの強い信頼を得ていることを示している」と評価した。

 

カンボジアには商業銀行59行、専門銀行9行、マイクロファイナンス機関85社、農村信用機関114社があり、預金口座は2330万件、融資口座は400万件に達している。

 

また、電子ウォレットの登録件数は約3000万件に上っている。

 

 

 

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