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<写真:Khmer Times>
カンボジアの公共事業運輸省(MPWT)は、首都プノンペンにおける都市鉄道(メトロ)導入を見据えた予備調査を開始した。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)との協議を通じて、深刻化する都市部の交通渋滞の緩和を目指す。
MPWTによれば、今回の調査はレン・トゥンユッテア政務次官が議長を務める会合において本格的に始動した。
会合にはAIIBのプロジェクトチームリーダーであるジン・ワン氏を中心とした専門家団のほか、経済財政省、国土整備・都市計画・建設省、プノンペン都庁、さらにプノンペンおよびカンダール州の公共事業運輸局関係者らが出席した。
同会合ではプロジェクトの進捗状況に関する報告が行われ、関係機関や専門家から初期段階における所見や意見が集約された。
これを踏まえ、MPWTとAIIBの調査チームは主要幹線道路沿いを中心に現地調査を実施する方針である。
調査対象には主要なバスターミナルやプノンペン駅、既存のプノンペン国際空港、新設予定のテチョ国際空港、さらには新興開発地域や衛星都市などが含まれる。
これらの地点を軸に優先ルートの選定や都市交通ネットワークの構築可能性が検討される見通しである。
MPWTの報道官であるファン・リム氏は本調査はあくまで初期段階にあり、今後さらにデータの収集や関係機関との協議を重ねていく必要があると述べた。
また、過去に実施されたライトレール、無人案内軌道システム、バス高速輸送(BRT)、トラムといった各種公共交通に関する調査結果を補完する位置づけであると説明した。
2024年9月26日には、MPWTとAIIBが中国・北京において「プノンペン都市鉄道予備調査プロジェクト」に関する正式な署名を交わしており、今回の調査は持続可能かつ包括的な都市交通システムの導入に向けた重要な一歩とされている。
MPWTは最終的な建設の実施可否については今後の調査結果に基づき判断するとしており、現時点ではあくまで基礎的な検討段階にとどまることを強調している。
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