日本の草の根無償資金協力、カンボジア3州でインフラ整備支援

日本の草の根無償資金協力、カンボジア3州でインフラ整備支援
2025年02月06日(木)00時00分 公開
日本の草の根無償資金協力、カンボジア3州でインフラ整備支援

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアのコンポントム州、タケオ州、シェムリアップ州の当局者は、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力が農村開発に果たす重要な役割を強調している。

 

このプログラムは地域社会の生活基盤を強化するため、基礎インフラの整備を支援するものである。

 

在カンボジア日本大使館は先週、日本政府が総額約6600万円の無償資金協力を供与することを発表した。これに伴い、植野篤志・駐カンボジア日本大使と、支援を受ける団体の代表者が契約書に署名した。

 

この資金はタケオ州のトラペアンクレック灌漑施設の修復、コンポントム州プラサット・サンボー郡チョウク・コミューンの橋梁建設、シェムリアップ州チークレン郡クヴァウ・コミューンの橋梁建設に充てられる。

 

コンポントム州公共事業運輸局のチョウ・コラ局長は、日本政府と国民の支援に深い感謝の意を示した。チョウク橋は2018年に地域の寄付により建設されたが、資金不足のため完全には完成しなかったという。

 

当初、この橋は木製の板を敷いた仮設構造で造られ、住民の生活路として利用されていた。しかし、2023年の大規模な洪水と急流により橋が完全に崩壊し、特に学生を含む住民の移動に大きな支障をきたした。

 

そのため、地元当局は経済活動の促進と住民の安全確保を目的に、橋の再建資金を要請していた。

 

タケオ州水資源気象局のブン・フオ局長は、トラペアンクレック灌漑施設の改修が貧困削減と農業生産性の向上に大きく貢献すると期待を寄せる。

 

同氏によると、本プロジェクトの完了後、482haの水田と246haの乾田に灌漑用水を供給できる見込みであり、成功裏に実施し、持続的に維持管理していく方針である。

 

また、シェムリアップ州チークレン郡クヴァウ・コミューンのティン・フィ首長は、老朽化が進むO’Phka橋の改修の必要性を強調した。

 

この橋はプノンペンから約305kmの地点に位置し、住民の生活や経済活動に不可欠な交通手段となっている。

 

植野大使によると、日本政府は過去30年間にわたり草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じてカンボジア全土で約700件のプロジェクトを実施し、総額約104億円以上の支援を提供している。

 

 

 

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