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<写真:Khmer Times>
日本政府は草の根・人間の安全保障無償資金協力(草の根プロジェクト)の一環として、カンボジア環境省にゴミ収集車10台を寄贈することを発表した。
このプロジェクトは「日本のゴミ収集車再利用プロジェクト」として展開され、7州10地区における廃棄物収集サービスの強化を目的としている。
契約署名式は12月23日に行われ、在カンボジア日本国大使の植野氏とカンボジア環境大臣のイアン・ソッパレット氏が署名を交わした。
カンボジアでは急速な経済発展と廃棄物処理施設の不足が相まって、廃棄物管理が大きな課題となっている。
今回寄贈されるゴミ収集車は各地区に1台ずつ配置され、公共衛生の向上と自然環境の保護に寄与することが期待されている。
これにより、7州10地区に住む約82万人の生活の質の向上が見込まれる。
署名式でソッパレット環境大臣は「今回のゴミ収集車10台の寄贈は、地方行政による廃棄物管理能力を向上させる重要な一歩である。この小型の車両は取り扱いが簡単で、都市の固形廃棄物の運搬に非常に適している。
将来的には日本政府がさらなる車両や資金、技術支援を提供し、持続可能で清潔な環境の実現に貢献してくれることを期待している」と述べた。
一方、植野大使は「今回提供される車両は、大阪市での適切なメンテナンスにより良好な状態に保たれている」と強調し、「日本のゴミ収集車はコンパクトながら高い積載能力を持ち、小道にも容易にアクセスでき、交通の妨げを最小限に抑えることが可能である」と説明した。
また「これらの車両がカンボジアの人々にとって清潔な環境を提供する大きな助けになると確信している」と語り、カンボジアの発展を評価するとともに、今後も日本がさまざまな支援を通じて生活の質の向上に貢献する意向を示した。
草の根プロジェクトは1991年にカンボジアで開始され、貧困や不幸に直面するコミュニティを支援しながら、地方の自立を促進することを目的としている。
これまでに、日本政府は地方自治体や非政府組織を中心とした694件のプロジェクトに対し、総額7000万ドル以上を提供している。
今回の寄贈は、その取り組みの一環であり、環境保全と公共サービスの強化を通じて、カンボジア社会にさらなる恩恵をもたらすと期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。