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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア北部トゥベンメンチェイ郡のヌット・ソルポアン知事が、女性職員による性的暴行の告発を受け、プレアヴィヒア州の地方公務員職に異動となった。
告発された行為の重大性にもかかわらず、異動という処置に対し、公的説明と実態との乖離が指摘されている。
内務省の発表によれば、ソルポアン氏は2022年から2025年にかけて、女性職員ソー・チャンピセイ氏に対し「加重わいせつ行為」を繰り返していたとされる。
被害を訴えたチャンピセイ氏(36)は、2025年5月29日に刑事告訴を行い、約2万5000ドルの損害賠償を求めている。
これに対し、プレアヴィヒア州当局は、今回の人事異動は性的暴行疑惑とは無関係であり、任期満了と定年退職が迫っていたことによる通常の異動であると説明している。
しかし、内務省の監察局はすでに独自の調査を終え、その結果をサー・ソッカ内務大臣に報告済みであり、疑惑との関連性は排除できないとの見方が根強い。
現在、事件はプレアヴィヒア州裁判所において審理中である。
同州の副知事によれば、仮に有罪判決が下された場合、ソルポアン氏は公職からの除名処分となり、政府機関からも完全に排除される見通しである。
この件は、カンボジアにおける公職者による性加害問題と、それに対する政府の対応姿勢を問う試金石となっている。
被害者の訴えが司法によってどのように扱われるかが、今後の行政の信頼性と公正性に大きな影響を与えることは間違いない。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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