グローバルサウス台頭、日ASEAN協力の再定義

グローバルサウス台頭、日ASEAN協力の再定義
2026年03月20日(金)00時00分 公開
グローバルサウス台頭、日ASEAN協力の再定義

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアのシンクタンクであるアジアン・ビジョン研究所(AVI)は、グローバルサウスの台頭と日本・ASEAN関係への影響を分析した書籍『The Rise of the Global South & Implication for Japan-ASEAN Partnership』を首都プノンペンで発表した。

 

本書は、変容する国際秩序の中で日本とASEANの協力強化に向けた政策的示唆を提示するものである。

 

グローバルサウスとは、世界銀行の定義に基づく低・中所得国を指し、アフリカ、アジア、中南米など広範な地域を含む概念である。

 

本書は全135ページ、6章構成であり、日本とASEAN関係の歴史的経緯から将来展望に至るまで、多極化が進む国際環境下における協力の在り方を多角的に検討している。

 

編著者であるチュン・キムロンAVI所長は、2025年11月の専門家会合を契機として本書の構想が生まれたと説明したうえで、「グローバルサウスの台頭や大国間競争の激化、供給網の不確実性の高まりといった転換期において、日ASEAN協力の重要性は一段と増している」と強調した。

 

また、スオス・ヤラ氏は、グローバルサウスの台頭を単なる地政学的現象にとどまらず、国際社会の構造的変化として捉えるべきであると指摘したうえで「権力の分散と多極化が進展する中、開発戦略や安全保障の枠組みを再考する必要がある」と述べている。

 

日本とASEANは50年以上にわたり関係を深化させてきたが、国際秩序の重心がアジアおよびグローバルサウスへと移行する中で、両者の連携は新たな段階に入っている。

 

本書は、こうした潮流を踏まえ、地域協力の方向性を再定義する試みであるといえる。

 

 

 

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