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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアとタイの国境取引が停止されているにもかかわらず、両国間の貿易は海上輸送などの代替ルートを通じて継続していることが明らかとなった。
カンボジア関税消費税総局(GDCE)によれば、2026年2月の二国間貿易額は2億2170万ドルに達し、タイ側が報告した「国境取引ゼロ」とは対照的な結果となっている。
タイ商務省のデータでは、同月の国境および通過貿易は前年同期比9.7%減の1394億バーツで、近隣4カ国との取引は28.2%減少し、特にカンボジアとの陸路貿易はゼロとされている。
一方、カンボジア側の統計は輸送手段を問わない総貿易額を反映しており、統計手法の違いが数値の乖離を生んだ主因とみられる。
実際には、陸路の停滞を補う形で海上および航空輸送が活用されている。
中でもシアヌークビル港の重要性が高まっており、2026年第1四半期の収益は前年同期比で38%増となる見込みである。
同港は混乱期においてカンボジアの輸出入の約7割を処理し、サプライチェーン維持の中核を担っている。
もっとも、2026年1〜2月の総貿易額は約4億3100万ドルと前年同期比で42.3%減少しており、国境摩擦の影響は依然として大きい。
特にキャッサバなど従来タイへ陸送されていた農産品は打撃を受けやすく、港湾アクセスの重要性が改めて指摘されている。
専門家は、ラオス経由の迂回輸送が一部存在する可能性を認めつつも、統計上はカンボジア・ラオス間取引として計上されるため、今回の貿易額を説明する主因ではないと分析する。
航空輸送も代替手段ではあるが、高コストのため高付加価値品に限られる。その結果、建材や消費財などタイからの輸入の多くは海上輸送へとシフトしている状況である。
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