カンボジア 債券市場を確立へ

国内からの資本流入を促し、海外援助から独立するためにカンボジアは近く債券市場を確立すると、経済財務省の高官の一人が先週発表した。

経済財務省官房長官であるヴォンセイ・ヴィソス氏は「我々は危険なことに大部分を海外からの借款に頼っている。債券市場を構築する時が迫っている。」とコメントしている。

「第一に、我々は株式市場を手助けするために金融市場を活性化させていく必要がある。債券市場を構築するために地元から資金を調達しなければならない。多くの銀行が余剰金を蓄えており、国を発展させるために長期的な貸し付けを行えるように債権の発行をしていく。」と同氏は続けた。

ヴィソス氏によると、カンボジアに何らかの経済危機が発生した場合、金融監督機関が対処することになるという。「対外借款の借り入れとは別に、政府自ら経済危機に対処するための方法として、地元銀行から貸し付けてもらうための債券を発行する。」とコメントしている。

カンボジア証券取引委員会マーケット管理部の部長であるラムン・ソェイ氏は、債券市場の開拓は資本市場にとって重要なものであると述べた。同氏は、「自己資本を必要としている企業のみならず借入資本を必要としている企業も、ターゲットになる投資家は違っている。債券投資家は巨大な資産を持っている場合が普通であり、価格変動や企業の経営パフォーマンスに起因するリスクを避けたがる。」としている。

債券の買い手あるいは社債券所有者が債券を発行する。資本が必要になった時、政府、企業、地方自治体が債券を発行し、政府の債券を買った投資家が政府に資金を貸している。定期的に利率分の利子を受け取ることができ、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることができる。

証券会社であるYuanta Cambodia社の代表取締役であるキュンタエ・ハン氏は、債券市場を実施することで、投資家をさらに魅了し、カンボジアにおける証券市場の発展に寄与する一因になると話している。

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