政府当局が支援 カンボジア人移民労働者が祖国へ帰国

政府当局が支援 カンボジア人移民労働者が祖国へ帰国
2017年01月11日 00時00分 公開
政府当局が支援 カンボジア人移民労働者が祖国へ帰国

大使館を通して、カンボジア政府が国外で働くカンボジア人労働者およそ800人を支援しつつ祖国へと帰らせた。しかし右派勢力の中には「労働者を厳しい目で管理しなければいけない。」と主張する者もいる。外務省と大使館及び総領事館は昨年、労働災害や違法行為を働いたとして816人のカンボジア人の移民労働者を祖国に帰すよう援助したと昨日、カンボジアの外務省が発表した。

同省が発表した帰国移民労働者の内訳は以下の通りだ。タイから139人が送還されたが、このうち110人が違法労働に従事しており、2人が犯罪を犯した。22人が違法伐採に関与し、5人が労働災害に苦しんでいた。マレーシアから272人、ベトナムから231人、インドネシアから78人、中国から64人、日本から16人、シンガポールから6人、フィリピンから4人、ラオスとロシアから2人ずつ、オーストラリアとサウジアラビアからそれぞれ1人ずつカンボジアへ帰国させられた。

 大使館や領事館は国外のカンボジア人労働者を常に気にかけており、労働が厳しくなった場合は家族の下へ返すように支援しており、法的な労働監視も行っている。労働省は「我々は法を犯した労働者であろうとも、海外で働くカンボジア人を祖国へ送り届けてきた。労働許可や労働ビザ、パスポートを発行する現地法人とやり取りや管理を行ってきており、過去にはブローカーに欺かれて外国人と結婚させられそうになったカンボジア人女性を救ったこともある。」とコメントしている。

外務省は2016年、タイで法的に労働を行うためにビザを申請した97,102人のカンボジア人を支援した。2015年は68,172人だった。アム・サム・アト氏は、クメールタイムズに対し昨日、当局は海外で困難に直面す移民労働者を祖国に帰すための支援を与えていると話し、「良い結果が出ているが、政府と外務省当局、特に各国の大使館や領事館は、カンボジア労働者が不当な扱いを受けたり、違法に働いたりしていないかさらに注意を払う必要がある。」と続けた。
 
アト氏は続けて、カンボジア労働者による他国への搾取や密輸を政府は未然に防ぐ必要があると述べた。外務省は各国のカンボジア人労働者の安全を監視するための体系的な管理システムを有するべきだと話し、「カンボジア人労働者は未だ、外国人雇用主の手の上で転がされて、労働災害を被ることがある。カンボジア大使館の支援とは裏腹に、労働者の安全を確保しきれていないのが実情だ。」とコメントした。

カンボジアの韓国大使であるロング・ディモンシュ氏は月曜日、韓国で働くカンボジア人労働者によって2016年にカンボジアへ5000万ドルがもたらされたと述べた。同氏はまた、「韓国へ労働者を派遣することは両国の発展とカンボジアにおける人材育成の発展にとって非常に重要なことである。」とコメントしている。外務省によると、2007年から2016年までカンボジアから韓国へ、トータルで5万281人の労働者を送り出すのを当局は支援していたという。
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