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<9月、裁判のために法廷へと日本人被告を誘導する警察の様子(写真提供:KT/Chor Sokunthea)>
シェムリアップのPuok地区で日本人2人がタクシー運転手を殺害して車を奪った事件における禁錮刑の判決について、被告らは控訴しない意向を明らかにした。
10月3日、石田礼門被告(24)と中茎竜二被告(24)に対して裁判所は、車内で背後から喉を切り裂きタクシー運転手のHoem Chanさん(41)を殺害したとして実刑判決を言い渡した。
中茎被告と石田被告にはそれぞれ、13年と10年の禁錮刑が言い渡された。また、裁判所は被害者の妻であるSok Chanroeunさんへ賠償金2万5000ドル(約270万円)の支払いを命じた。
9日、被告の弁護士であるTheng Chamroeun氏は先週に両被告に面会し、控訴するつもりは無い意向を被告から聞いた明らかにした。
「両被告は裁判所の判決に不服ではないため、控訴しないと判断した」と同氏は語った。
9日、Chanroeunさんも時間を要することから、両被告の親族とも話し合い控訴しないと判断したと同氏は述べた。
「裁判を傍聴するためにプノンペンにへ行った場合、誰かが私の食品ビジネスを経営しなければならなくなるため、控訴はしない事にした。また、裁判所への往復にとても時間がかかる」とChanroeunさんは語った。
「裁判所の判断について私は同意する事にした」とChanroeunさんは付け加えた。
Chanroeunさんの子供は学校に行っており誰も食品販売を手伝える人間がいないと強調した。
「プチュンバン後、私のビジネスはあまり好調ではない」とChanroeunさんは述べ、家族を支えるだけの収入が得られていないと語った。
Chanroeunさんは裁判所が定めた賠償金は少額のため、家族は長く生活していくことができないと主張した。
裁判所の広報担当であるYin Srang氏も9日時点で誰も本件に関して控訴を申し出てないと語った。
「被告、被害者の妻、検察のいずれも30日以内に控訴しない場合、判決が確定する」と同氏は続けた。
同氏は検察側が控訴するか否かについては定かではないと述べた。
本件の中央検察官を務めたChuon Sok Panha氏に話を聞くことはできなかったが、10月3日の判決後、裁判所の判決に同意していたという。
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