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野生動物保護協会(WCS)と環境省の研究者は、モンドルキリのケオ・セイマ野生動物保護区で絶滅の危機にさらされているオニアカアシトキを2組発見した。
同保護区において、この10年間でトキが発見されたのは初めてである。
昨日WCSは、この発見によってケオ・セイマ野生動物保護区には多様な生物が生息しており、世界的に絶滅の危機に瀕している哺乳類や鳥類の保護に関して、非常に重要な場所であることを改めて認識したと発表した。
オニアカアシトキ(Thaumatibis gigantea)はカンボジアの国鳥であり、生息地はカンボジア、ベトナム、ラオスのみとされている。
世界的には約194羽の成鳥がおり、そのうちの約99%がカンボジアに生息しているという。
研究チームのリーダーであるソット・ヴァンドウン氏は、この地域でオニアカアシトキを探し出すのにおよそ15日間を要したと語った。
昨今の研究では種の存在が確認されていたものの、正確な個体数の報告はなかった。
「オニアカアシトキを見つけ、トキがこの保護区に生息していることを証明できたことを誇りに思っている」
同氏は毎朝、鳥の鳴き声を聞き分け、トキを探すという。
鳴き声を分析してみると、鳥は3つの区域に生息しているという。
しかし、同研究チームが鳥を見つけられたのは2つの区域のみだった。
「この地域には2組以上のトキが生息していると考えている。彼らの生息地は非常に自然に恵まれた土地であり、理想的な環境だ」
「現在、トキの繁殖期であるため、この保護区でより大きなトキとその巣を探し続けるつもりだ」
プレアヴィヒアのクーレンプロームテップ野生動物保護区とチェップ野生動物保護区は、野生のオニアカアシトキの主な生息地である。
先月初め、150羽以上のトキが生息していた同地域では、19もの巣が発見された。
2002年に始まった環境省とWCSによるプログラムで、コミュニティのメンバーは、密猟者からトキの巣を守るため、卵が孵化するまで雇われている。
WCSによると、ケオ・セイマ野生動物保護区は、クロアシドゥクラングール(black-shanked douc langur)とミナミキホオテナガザル(southern yellow-cheeked crested gibbon)、その他の絶滅のおそれのある哺乳動物や鳥類などの生息地として世界で最も有名な保護区であり、霊長類の保全にあたり国際的に重要な場所である。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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