カンボジアのコンドミニアム市場、国内外からの需要が多様化

カンボジアのコンドミニアム市場、国内外からの需要が多様化
2025年06月05日(木)00時00分 公開
カンボジアのコンドミニアム市場、国内外からの需要が多様化

<写真:Khmer Times>

 

不動産情報サイト「Realestate.com.kh」が公表した2025年版「投資・市場分析:コンドミニアム報告書」によれば、カンボジアのコンドミニアム市場では、従来の外国人投資家に加え、カンボジア国内の購入者および賃貸需要が拡大し、需要の多様化が進んでいる。

 

報告書によると、販売の主力は依然として外国人投資家であるが、国内購入者の割合は18.2%に達した。

 

都市化の進展や生活様式の変化が背景にあり、カンボジア人による住宅所有への関心が高まっている。

 

購入者の出身国は、米国(10.3%)、シンガポール(7.0%)、英国(6.7%)、中国(6.7%)、ロシア(6.2%)が上位を占め、近年は東欧諸国からの投資も顕著となっている。

 

同社のトム・オサリバンCEOは、「利便性の高い立地や現代的な設備、独立した生活空間を求めるニーズが強まっており、高品質な物件への関心は一層高い」と述べた。

 

パンデミックからの市場回復が進む中で、開発業者は柔軟な支払条件の提示や生活利便性を重視した設計、充実した共用施設の導入など、居住性の向上に注力している。

 

賃貸市場でも国内需要の存在感が増しており、カンボジア人による賃貸は全体の13.8%を占めた。

 

背景には、都市部へ移住する若年層や中間層の拡大がある。

 

外国人賃借人の出身国としては、米国(10.6%)が最多で、中国(9.8%)、フランス(9.0%)、日本(8.3%)と続き、多様な国籍が市場に参入している。

 

2025年には、首都プノンペンで9000戸を超える新規コンドミニアムの完成が見込まれており、中価格帯から高価格帯の物件に対する投資家の関心は引き続き高水準で推移する見通しである。

 

 

 

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