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<写真:Khmer Times>
東南アジアにおける不動産市場では近年、特にロシアを中心とした東欧からの投資家の流入が顕著になっている。
タイの海沿いのリゾート地やインドネシアのバリ島がロシア人投資家の主要な目的地となっているが、カンボジアも新たな注目を集める地域として台頭している。
これまでタイやバリでは高級不動産への投資が主流であったが、カンボジアではより広範な投資アプローチが見られる。
ロシア人投資家は個人利用や投資目的のコンドミニアム購入だけではなく、様々な業界でのビジネス展開にも関心を寄せている。
カンボジアでは不動産市場の成長を支える地元プラットフォームとして、同国最大の不動産ポータル「Realestate.com.kh」とロシア語圏の投資家を支援する「Bazanova Management」が重要な役割を果たしている。
両者は外国人バイヤーに向けた包括的な不動産情報や投資機会を提供し、地元市場への参入を支援している。
2024年東欧ロードショーの展開として、両社は11月にロシアやカザフスタンを含む東欧でのロードショーを実施する予定である。
このイベントではカンボジアの不動産開発プロジェクトを紹介し、販売チャネルの拡大を目指す。
Realestate.com.khのCEOであるトム・オサリバン氏によると、カンボジアは現在、成長を続ける経済、手頃な不動産価格、そして国際投資家に対する支援政策を有するユニークな市場である。
同氏は東欧ロードショーを通じて、同地域の投資家にカンボジア市場の成長可能性を直接伝えることへの期待を語った。
また、Bazanova ManagementのCEOであるスヴィアトスラフ・バザノフ氏も「ロシア語圏の投資家がタイ以外の地域に目を向けている。カンボジアは新たな可能性を提供する市場であり、このロードショーは投資家との直接的な接点を作る絶好の機会である」と述べた。
投資家を引きつける要因として、カンボジアの経済成長見通しの明るさがある。
国際通貨基金(IMF)は2024年のGDP成長率を6.1%と予測しており、2023年の堅調な経済パフォーマンスを基盤にさらなる発展が期待される。
さらに、海外直接投資(FDI)指数では新興市場で1位を記録し、FDI額は前年比393%増、プロジェクト数は110%増加している。
2023年10月には、フン・マネット首相がロシアのアナトリー・ボロビック大使と会談し、貿易・投資協力の拡大について議論した。
ロシア企業が関心を寄せる自動車、医療機器、情報技術分野での新たなビジネス機会が指摘された。
加えて、カンボジアとカザフスタンを含む地域間での直行便導入の可能性が検討されている。
2025年に開業予定のプノンペン新国際空港は、さらなる国際便の増加を後押しするとみられる。
また、簡素化されたビザ取得やデジタル化された訪問手続きも、海外投資家にとっての魅力を高めている。
カンボジアが他の東南アジア地域と異なる点は、発展途上の市場でありながらも競争力のある不動産価格と国際的なパートナーシップへの注力を特徴としていることである。
東欧の投資家にとって、カンボジアは成長の可能性を秘めた動的な市場であり、投資と事業拡大のための強力なサポートネットワークが整備されている点で魅力的になっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。