大気汚染分析モニター設置へ

大気汚染分析モニター設置へ
2017年04月24日 00時00分 公開
大気汚染分析モニター設置へ

 
先週、環境省にモニターが寄付され、大気の状態を測定するモニターシステムの導入がカンボジアの首都で実現するかもしれない。
 
セイ・サム・アル環境大臣は、昨日、PM2.5という有害な浮遊粒子を検出するモニターを日本のアジア空気汚染研究センターから受け取ったことを明らかにした。
 
同省の環境保護局のヘング・ナレス長官によると、それは政府にとって初めての事であったという。
 
同氏は「これからは、空気の質をリアルタイムのデータで確認することができるため、プノンペンの状況を判断できるようになるだろう。」と述べた。
 
ナレス氏によると、同省のビルの最上階に設置したモニターは既にデータを記録しているという。
 
「データは既に記録されており、まだサーバーに接続していないが最終的にはオンラインで利用可能となる」と同氏は付け加えた。
 
国の空気汚染状況について問われたとき、以前、空気測定をしていなかったことが空気汚染に関する研究を制限していたとナレス氏は認めた。
 
実際、カンボジアは世界保健機構の世界都市の空気汚染データベースには含まれていない。

このデータベースでは103カ国3,000都市の空気汚染データが提供されている。

WHOカンボジアの非伝染性疾病チームの指導者であるジェームス・ラリック氏は、これはデータが不十分だったためだと昨日の電子メールで述べた。
 
「新しいPM2.5のモニターは、大気汚染のレベル測定を向上し、これらのデータは今後も役立つだろう。」と彼はコメントした。
 
ラリック氏は、WHOの推定によると、空気汚染が測定されている都市部の5人に4人以上が、WHOの上限を超える空気汚染レベルにさらされていると付け加えた。
 
「全世界の地域が被害を受けている一方、低所得層の人々が最も影響を受けている。低・中所得国の都市の98% 、約10万人の住民が、WHOが基準とする空気の質を満たしていない」と説明した。
 
また、「都市の空気の質が低下するにつれ、脳卒中、心臓病、肺がん、喘息を含む慢性および急性呼吸器系疾患のリスクが高まる」と同氏は述べた。
 
[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories