ポイペト空港建設へ、2020年にも着工か

ポイペト空港建設へ、2020年にも着工か
2018年10月23日 00時00分 公開
ポイペト空港建設へ、2020年にも着工か

カンボジア民間航空庁(SSCA=State Secretariat of Civil Aviation)によると、ポイペト市初の空港の建設が政府より承認されたという。空港建設にはおよそ4000万ドル(約44億円)〜5000万ドル(約55億円)が投資されると見込まれている。

 


地方で観光客が増加し投資が相次いでいる状況を受け、新たな空港がタイとの国境地域であるバンテイメンチェイ州ポイペト市で100ヘクタール以上の面積で建設されることが決定した。


SSCA広報担当のChanserey Vutha氏によると、今回の空港建設プロジェクトはポイペト市空港に投資する地元自治体によって提案がなされたという。


同広報担当は「カンボジア政府はポイペト空港建設を今年5月に承認している。実は2007年に既にプロジェクトを遂行する会社は政府より許可を受けていたのだが、今回実際に建設を始めるにあたって再度承認を得たのだ。会社は既に土地を所有しており、また聞く話によると、財政的にも非常に余裕があるという。そのためプロジェクトを成功させてくれるだろう」と語った。


また、同広報担当は「今回のプロジェクトはとても面白いと思う。ポイペトは観光地としてだけではなく、商業的、投資先としても魅力的な場所だからだ。地方には多くの経済特区(SEZ=Special Economic Zone)がある」と続けた。


バンテイメンチェイ州のOum Reatrey知事は、クメールタイムズ紙に対し、我々は政府から未だに今回のプロジェクトに関する情報を受け取っていないと述べた。


同知事は「今回のような地方における投資プロジェクトでは公的文書を受け取ることはない。ただ、プノンペンやシアヌークビル州などとの交通の便を向上させ、さらに多くの投資家や実業家を誘致したくも思っている」と語った。


Reatrey知事は、現在、バンテイメンチェイ州には4つのSEZと工業団地(Industrial Park)があり、そのほとんどには日系企業が入っていると述べた。


カンボジア国家観光同盟(Cambodia National Tourism Alliance)のHo Vandy事務次官によると、インフラが新たに整うことで多くのカジノプレーヤーが地方を訪れるようにもなっているという。


同氏は「私は、今回のプロジェクトを通して交通インフラが整い移動時間が短縮されることでさらに多くのカジノプレーヤーがポイペト市を訪れることを期待している」と語った。


また、同氏は「それだけではなく、タイとの国境に位置しているというのも企業や投資家にとって魅力的な点だろう。空港ができることでタイからポイペトへ30分かからずに移動が可能となるのだ」と続けた。


SSCA広報担当のVutha氏によると、空港建設工事は3〜5年ほどかかるという。新しい空港では国内線のみを就航し、多くの人が乗車可能なボーイング731やエアバス320が使用される。


Vutha氏は、2019年に空港の装飾などプロジェクトを始動させ、2020年に着工するとみられていると述べた。

 

出典:KhmerTimes

 

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