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<写真:Asia Times>
1日、フンセン首相はミャンマーで発生したクーデターについて、情勢を注視していると述べた、クメールタイムズ(電子版)が報じた。一方で、アセアン(ASEAN)では意見が二分化している。
クメールタイムズによると、フンセン首相は、ミャンマーの内政問題だとして、状況を注視する姿勢を示している。
ミャンマーのクーデターについてはASEAN各国で反応が二分化しており、カンボジアの他、タイやフィリピンが内政問題だとコメントしている。
バンコク・ポストによると、タイのプラウィット・ウォンスワン副首相は、「ミャンマーの内政問題だ」と言及。
フィリピンのハリー・ロケ大統領報道官は記者会見で、内政問題のためコメントは控えるとした上で、フィリピン政府の関心事項はミャンマーに滞在するフィリピン国民の安全だし、早期の正常化に期待するとコメントしている。
一方で、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムはクーデターについて懸念を表明している。
シンガポール外務省は重大な懸念を表明し、前向きで平和的な結果のために協力することを望むとしている。
マレーシア外務省については、ツイッター(Twitter)上で深刻な懸念を表明するとともに、国軍を全ての関係者に平和維持を最優先するよう呼びかけている。
また、インドネシア外務省も懸念を表明し、国軍が不満とする選挙結果について、法的に対処されるべきだと強調した。
ベトナムにおいては、記者会見でレ・ティ・トゥー・ハン報道官が状況を見守るとし、地域の平和、安定、協力のために状況を安定化させ、国を発展させてほしいとコメントした。
今年、ASEAN議長国を務めるブルネイは、ASEAN議長国声明で今後の状況を緊密に見守り、ミャンマー国民の意志、権益に沿って正常な状態に戻るための働きかけを行うと発表。
また、クーデターは民主守護や人権保護を定めた「ASEAN憲章」の目的や原則を想起させるものだとして、ASEAN全体の平和・安定・繁栄のため、加盟国の政治的安定は欠かせないことだと強調した。
ミャンマーでは、昨年11月に行われた総選挙でNLDが改選議席の8割を超える議席を獲得し、軍人枠が4分の1を占める国会での単独過半数を得て圧勝。
一方で、ミャンマーの最大野党で国軍系の連邦団結発展党(USDP)や国軍は、選挙に二重投票や死者の名前での投票など、不正があったと主張していた。
しかし、これまでこの主張に関する証拠は示されていない。
2月1日は選挙後初めてとなる国会が始まる予定だったが、今回のクーデターはその直前に発生したものだ。
ミャンマーでは1962年のクーデター後、軍による政治支配が半世紀に半世紀にわたり続いたものの、2011年に民政に移管。
それから10年たらずで軍政が復活することとなった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。