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<写真:Khmer Times>
アジア開発銀行(ADB)は、カンボジアの投資環境をより魅力的にし、競争力を高め、貿易障壁を緩和するための取り組みを支援する5000万ドルの政策支援型融資を承認したことを発表した。
この融資は「貿易および競争力プログラム」の第2次サブプログラムとして実施される。
本プログラムはカンボジア政府が民間セクターの投資を活用し、より包括的で持続可能な成長を達成する努力を強化するものである。
ADBカンボジア事務所のジョツサナ・ヴァルマ所長は「本プログラムは、カンボジアの経済ポテンシャルを引き出し、企業が成長できる強固な基盤を整備することで、投資増加、雇用創出、持続可能な経済成長を促進するものである。特に中小・零細企業(MSME)に焦点を当て、デジタル化や生産性向上を通じてこれら企業の多角化を支援する」と述べた。
また、貿易手続きの効率化や規制の枠組み改善を通じ、カンボジアが地域および国際市場への参加を拡大できる環境を整備するとしている。
ADBの発表によれば、カンボジアが抱える主要課題には、投資環境の不備、MSMEの発展の遅れ、国境貿易の障壁がある。
これらの課題が生産性と競争力を低下させ、経済の成長潜在力を制約しているという。
今回のプログラムではこれらの課題に対処するため、ビジネス規制の簡素化や公共サービスの向上を支援し、カンボジアでの事業展開を容易にすることを目指している。
具体的には、2027年までに約5万件のMSMEがオンライン事業登録システムを通じて正式に登録され、必要なライセンスや許可証をデジタルで取得可能なようにする。
また、MSMEが戦略的セクターに進出し、バリューチェーンの上位へと進むための技術支援やインセンティブも提供する。
加えて、貿易促進を目的とした国境管理の改革を進め、カンボジアの貿易競争力を向上させることを目指している。
ADBは1966年の設立以来、アジア太平洋地域の繁栄、包摂性、持続可能性を追求し、極度の貧困撲滅に向けた努力を続けており、現在は地域内外の69カ国・地域が加盟している。
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