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<写真:Khmer Times>
シンガポールに本社を置く著名なレストランチェーンである「ディアン・シャオ・アール(Dian Xiao Er:店小二)」が、カンボジアの外食産業市場への進出を視野に入れていることが明らかになった。
同チェーンは現在、シンガポール国内で約20店舗を展開しており、従業員数は500人に達する。
同社の創業者であり代表取締役のサミュエル・イク氏は、シンガポールのメディアに対し、カンボジアが同社の海外進出先として有望であると述べている。
カンボジアは米ドルが広く流通しており、為替リスクが少ないことがその理由の1つである。
また、同社は現地での提携パートナーを既に確保しており、協力契約の締結が間近に迫っているという。
イク氏は「カンボジアは人口こそ多くはないが、発展が期待される市場である」と述べ、さらに「競争が激しいベトナム市場とは異なり、カンボジアは未開拓の可能性を秘めている」と指摘した。
同氏はカンボジア市場を20年前の中国・深センに例えて「コストが低く、賃金はシンガポールの10分の1である」と述べている。
同社は既にカンボジアの首都プノンペンで、50万ドル相当の5階建てビルを取得している。
この物件は都市型複合施設「アーバンヴィレッジ・プノンペン」内にあり、1階部分にはレストランを設置し、上層階はオフィススペースとして貸し出す計画である。
また、物件はメコン川を臨む好立地にあり、イク氏は「非常に美しい景色を誇る」とコメントしている。
イク氏によれば、アーバンヴィレッジ・プロジェクトは「現在カンボジアで最も注目すべき開発事業の1つ」であるという。
同社は過去に中国市場への進出を試み、2017年に上海のラッフルズ・シティ・チャンニングに海外初の店舗をオープンしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年に閉店を余儀なくされた。
イク氏は中国市場は魅力的だが競争が激しいと述べ、「大きな市場ではあるが、成功には非常に強力なパートナーが必要である」と指摘した。
イク氏はまた、中国の諺を引用して「猛龍のみが川を渡ることができる。まずは猛龍になる必要がある」と語った。
ディアン・シャオ・アールは、中国料理の代表的なメニューである漢方を使用したローストダックを得意とするブランドであり、カンボジア市場での成功を目指している。
同ブランドのシンガポールでの成長が示すように、同社の経営手腕は高く評価されており、イク氏は2024年に「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(食品・飲料部門)」を受賞した。
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