カンポット国際観光港、4月3日に開港

カンポット国際観光港、4月3日に開港
2025年03月14日(本日)00時00分 公開
カンポット国際観光港、4月3日に開港

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア政府はクメール正月に合わせて4月3日にカンポット国際観光港の公式開港式典を実施する。式典にはフン・マネット首相が出席し、同港の本格稼働を宣言する予定である。

 

同港はカンポット州テウクチュー郡チュムクリーエル・コミューンに位置し、敷地面積は約4.25haに及ぶ。

 

アジア開発銀行(ADB)の支援の下、「大メコン圏(GMS)包括的成長のための観光インフラ整備プロジェクト」の一環として建設された。

 

同プロジェクトはカンポット州、ケップ州、ココン州の観光開発において、物理的・制度的制約の克服を目的としている。

 

港の建設は2018年8月に始まり、当初の計画より約2年遅れの2022年6月に完了した。

 

新型コロナウイルス感染症の影響および詳細設計(DED)に関する調整が主な遅延要因とされている。総事業費は927万ドルに達した。

 

同港には、入国管理施設を備えた到着ホール、管理事務所、商業スペース、駐車場、電力・給水・衛生・廃水処理設備などが整備されており、利便性の高い観光拠点としての役割を担う。

 

また、カンポット市街地と港を結ぶ既存のアクセス道路も改良された。

 

運営は民間企業であるAZグループが担当しており、経済財政省、観光省、公共事業運輸省の協力の下、官民連携による運用体制が敷かれている。

 

開港式典に向けては、観光省のヴェンスン次官を委員長とする準備委員会が設置され、関係省庁や分科会関係者と連携し、準備状況の最終確認と残作業の早期完了を図っている。

 

今回の開港により、カンボジア南部の沿岸観光地と他国・地域との海上アクセスが強化され、同国の観光産業のさらなる活性化が期待される。

 

 

 

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