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<写真:Khmer Times>
カンボジア南部に新設されたカンポット国際観光港が、1月開始予定の初の国際フェリー運航を控え、予想以上の需要に対応している。
カンポット港の港長であるダーラ・コイ氏は地元メディアに対し、「これほどの反響は想定外であった」と述べた。
また「すでに数千人が予約リストに登録しており、問い合わせも日々増加している。テレグラムやSNSを通じた問い合わせも絶えない」と語った。
初の国際フェリー運航は、カンボジアの旅行会社ヴィリーク・バンタムが運営する高速船によるもので、カンポット港とベトナムのフーコック島を結ぶ。
運航開始日は1月15日を予定しており、300人収容可能な高速船が1日2往復し、所要時間は約40分とされている。
フーコック島が運航先に選ばれた理由について、ダーラ港長は高い観光需要が背景にあると説明した。
同島はベトナム最大の観光地の1つであり、白砂のビーチや透明度の高い海、ジャングルに覆われた山々が訪問者を魅了している。
また、全長8kmの世界最長ケーブルカーも人気の観光スポットである。
将来的には、カンポット港を拠点としてタイのトラートやカンボジア国内のシアヌークビル、ココンといった他の目的地への航路開設も計画されている。
ただし、新ルートの開始時期は未定であり、まずはフーコック便の安定運航が最優先とされている。
カンポット〜フーコック間の利用者層にはカンボジア人のみならず、現地在住の外国人や観光業者も含まれる。
また、フーコック島のフェリー運航会社もカンボジアでの事業展開を申請しており、今後さらなる輸送力の拡大が期待されている。
カンボジア観光省のデータによると、年初から9月までにカンボジアを訪れた外国人観光客は約480万人に達し、そのうちベトナムからの観光客は約100万人で、前年同期比33%の増加を記録している。
カンポット国際観光港はアジア開発銀行(ADB)の資金提供を受けて建設され、2022年に完成した。
しかし、技術的な問題が原因で開業が遅れていた。同港はカンボジア政府と多角的事業を展開するAZグループとの官民連携によって運営されている。
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