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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・セン上院議長は13日朝、タイによる国境検問所の一方的な閉鎖に強く反発し、タイ側が速やかに再開しない場合に講じる報復措置を自身のソーシャルメディア上で発表した。
声明は具体的かつ断固とした内容であり、両国関係の緊張が一段と高まる可能性がある。
フン・セン議長は「昨夜も通達し、今朝も政府に改めて警鐘を鳴らす」と述べたうえで、タイ側の対応が不十分な場合、以下の措置を段階的に実行すると警告した。
- タイ製品の輸入停止
国内市場におけるタイ製品の流通を全面的に停止し、国産品または他国製品への代替を促進する。
- カンボジア輸出品の販路拡大
特に農産物を中心とするカンボジア製品の販売先を国内外で新たに開拓し、経済的損失を最小限に抑える。
- タイへの医療渡航の中止
多くの国民が利用しているタイでの医療サービスを停止し、国内医療機関や他国の医療サービスへの転換を進める。
- タイ滞在労働者の帰国促進と雇用整備
工業、農業、建設などの分野でタイに出稼ぎ中のカンボジア人労働者を帰国させ、国内での雇用体制を整える。
- 国軍の24時間警戒体制の維持
万一の軍事衝突に備え、即時対応が可能な態勢を整備し、常時警戒を維持する。
- 国境地域住民の避難計画と物資備蓄
食料や医薬品など必要物資を確保し、安全な地域への避難準備を進める。
これらの措置について、フン・セン議長は「タイが正常化に応じなければ全面的に実施せざるを得ない」と強調した。
ただし、在カンボジアのタイ大使館やタイ企業、またタイ国民に対する抗議行動や差別的対応には反対する姿勢を明確にし、「過激行動や人種差別には断固反対する」と訴えた。
また、今回の国境閉鎖の背後には一部のタイ軍事派閥の意向があるとし、「タイ政府は軍を統制できていない」と指摘した。
これにより、問題の本質がタイ国内の政治的対立に起因している可能性も示唆された。
フン・セン議長は同日午前8時30分頃、政府に対し国境問題の早期解決を強く要請しており、今後の両国間の外交交渉の行方が注目される。
事態の推移によっては、カンボジアとタイの関係が一層悪化する可能性も否定できない。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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