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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの観光業は2026年初頭、外国人観光客数が前年同期比で大幅に減少し、政策当局や業界関係者の懸念が高まっている。
観光省によれば、1〜2月の外国人観光客数は約70万人と、前年同期の126万人から44%の減少となった。
2025年は約560万人の外国人観光客を受け入れ、前年比約42%増と好調であったが、足元では急減に転じている。
主要市場である中国からの訪問者は約15万人にとどまり、全体の落ち込みを補うには至っていない状況である。
減少の背景には、地域情勢の不安定化と世界経済の減速がある。
特にタイとの国境を巡る緊張や混乱が陸路移動に影響し、従来大きな比率を占めていた越境旅行が停滞した。
2025年の陸路入国者は271万人であったが、過去と比べても減少傾向にあった。
さらに、各地の紛争や経済の先行き不透明感の高まりにより、旅行需要そのものが鈍化している。
物価上昇や消費者の節約志向の強まりも、長距離旅行を控える動きにつながっているとみられる。
シェムリアップの観光ガイド協会は、この減少傾向が2025年末から顕在化していたと指摘している。
国内の安全性を訴求しているものの、地域不安が旅行者心理に影響を及ぼしているという。
観光業界団体も、経済的圧力や国境を巡る制約が観光回復の障害となっていると分析している。
一方で、航空便による入国は比較的堅調であり、2025年は285万人と前年比19%増となった。
水路による入国も小幅ながら増加しており、情勢の安定後には回復余地が残されていることを示唆している。
政府はアンコール遺跡などの文化資産を前面に打ち出した観光促進策を強化している。
観光省は官民連携を一層推進し、外的ショックへの耐性向上と国際競争力の強化を図る方針である。
観光業の回復は、今後数カ月の動向に大きく左右される見通しである。
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