カンボジア不動産市場 2017年はシアヌークビルか

カンボジア不動産市場 2017年はシアヌークビルか
2017年01月06日 00時00分 公開
カンボジア不動産市場 2017年はシアヌークビルか



 

カンボジアの不動産市場は過去数年で急速に成長し、多くの外国人投資家を惹き付けてきた。
CBRE Cambodiaの専務取締役であるシモン氏が2017年、不動産と外国人投資にはどんなことが待ち構えているのか語った。

2015年は外国直接投資(FDI)が急増化し、外国人個人投資家が多くのコンドミニアムを購入したことで、不動産市場は大きな恩恵を受けた。

2016年、プノンペンに多くのビルが建設され、開発投資の波を目に見て感じる1年であった。しかし、外国人個人投資家による不動産購入、投資には少しかげりが見え始めた。それにより、デベロッパーや個人投資家が市場を吟味し始め、取引量が減少した。
 
それにもかかわらず、将来の開発に対する欲望はデベロッパーの中に今でも存在し、今ではいたるところに偏在するコンドミニアムではなく、新たな市場でのチャンスを模索している。

2016年下旬もカンボジアで不動産購入をする外国人は存在し、外国人投資家は予定利率やデベロッパーの評価、革新的なデザインなどに惹かれていた。結果的に不動産市場におけるFDIは2015年に比べれば減少したが、2016年も依然として多かった。

2017年を考えてみると、FDIは依然として多いことが予想されているが、2015年と2016年のような不動産市場に対するものではないかもしれない。

プノンペンをコップに例えたとき、コップは開発であふれかえっている。それは2017年、プノンペンに対する外国投資はなくなるという意味ではない。しかし、外国からの投資は不動産ではなくエンターテインメント、ホテル、コンドテルに向けられ、不動産について言えば、住宅事業により関心が向くだろう。

2017年は外国人個人投資家にとっては興味深い1年になるだろう。

競争が激化する中、デベロッパーはより良い予定利率や取引条件をバイヤーに提示するようになるだろう。発展した経済の低利率に反して、5%以上の利率は不動産が銀行の預金より良い資産だと評価される理由になるだろう。しかし、これは外国人投資家がデベロッパーを信用して、投資が価値を維持した場合に限る。

シモン氏が見つけた外国直接投資が増加する新たな業界、地理的条件はシアヌークビルだ。一般的に小さい規模で小さい成長しかしていない観光地域は1,000ヘクタール規模のリゾート開発や莫大な外国直接投資の発表を期待している。

2017年の外国直接投資の予想は難しいが、次の不動産ブームはシアヌークビルになることが感じられる。より大きな観光業やサービス業、エンターテインメント業界への投資が予想され、住宅事業への投資も予想できる。興味深いことに、住宅事業への外国からの投資はコンドミニアムだけではなく、土地にも及ぶだろう。

詳細はまだわからないが、シアヌークビルは特別扱いされる可能性がある。この特別扱いとは、外国人がシアヌークビルの特別ライセンスのもと、土地を購入できるようになるということだ。

これがタイ経済特区のような工業開発なのか、外国人向けの別荘なのかはまだ定かではないが、いずれにせよ、シアヌークビルにFDIが急増し、成長と投資に拍車がかかることは間違えないだろう。


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