カンボジア軍、アンジェリーナ・ジョリー映画のインタビュアーを猛烈批判

カンボジア軍、アンジェリーナ・ジョリー映画のインタビュアーを猛烈批判
2017年07月31日 00時00分 公開
カンボジア軍、アンジェリーナ・ジョリー映画のインタビュアーを猛烈批判


ハリウッド女優、アンジェリーナ・ジョリー氏のインタビューの際、人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ・アジアの関係者が、カンボジア陸軍に批判的な発言をしたことを受けて、カンボジア国防省は関係者を激しく非難した。
 
先週、米誌ヴァニティ・フェアにおいて、アンジェリーナ・ジョリー氏が監督を務めた映画「最初に父が殺された(原題:First They Killed My Father)」で、カンボジア政府は撮影協力のために軍人500人を実際に映画に出演させたという記事が掲載された。
 
NGO団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのブラッド・アダムス氏は翌日、ニューヨーク・マガジン誌において「もしそれが事実ならば、ジョリー氏は大変な過ちを犯している」と語った。
 
「映画制作の許可を求めて地元経済に投資することは適切な行為である。しかしその際には政府関係者の許可を得る必要がある」とアダムス氏は語った。
 
「しかし、不適切な人物に権限を与えたり、金銭を払ったりしないようなスタンスを保つべきである。カンボジアの軍隊と一緒に働くことは、危険領域に踏み込んでいるようなもので、大きな間違いである。」
 
「カンボジア政府との取引には様々な危険が潜んでいる。彼女がそれを理解しているか、注意しているかどうかは分からない。」
 

国防省の広報担当者であるチュム・ソチェアト氏は、軍隊が映画に500人の人員を提供したという情報は、完全に間違っていると述べた。
 
「軍隊には映画製作に協力する時間などない。映画に出演した人々は軍服を着た俳優だった」と述べた。
 
ソチュアト氏は、アダムス氏によるカンボジア軍に対する批判は容認できないと付け加えた。
 
「これはカンボジア軍に対する暴言である」と同氏は語った。
 
「カンボジア軍が映画に参加したという情報は事実無根だ。ブラッド・アダムス氏は、人権活動家でもありながらカンボジア軍の権利を無視した」と述べた。
 
アダムス氏が多くの機会を利用して与党カンボジア人民党(CPP)への攻撃を目論んでいるという政府当局の主張によって、同氏はこの数年間、カンボジアへの入国が禁止されている。
 
CPPの広報担当者であるソック・エイサン氏は、アダムス氏は政府と与党CPPに対して何か復讐心のようなものをを持っていると非難した。
 
エイサン氏は、「人権というものはアダムス氏が認めた人にだけでなく、誰にでも万人に適用されなければならないはずだ」と付け加えた。

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