カンボジア、2026年に5Gサービス開始へ

＜写真：khmertimeskh.com＞

カンボジア政府は、2026年より首都プノンペンおよび5つの州において、第5世代移動通信（5G）サービスを正式に開始すると発表した。

この方針は、12月6日に開催された「カンボジア・インターネット・ガバナンス・フォーラム2025」において、郵便電気通信省のチア・ヴァンデット大臣によって明らかにされたものである。

同国の通信事業者各社は、5G展開に向けて1社あたり年間500基のアンテナ塔の建設を計画しており、3年間で合計2000基の整備を目指す。

これにより、既存の4Gネットワークと5Gネットワークとの間で、シームレスな通信環境の実現を図る構えである。

この発表に先立ち、郵便電気通信省はヴォンセイ・ヴィソット副首相の主導のもと、5Gサービスの運用開始を正式に発表していた。

政府はすでに導入戦略に関する詳細な調査を完了しており、通信各社と連携しながら全国的な展開に向けた準備を本格化させている。

5Gの導入により、超高速通信、低遅延、大容量接続といった次世代の通信環境が実現される見通しであり、スマートシティ構想やデジタル農業、先進製造業の発展に資することが期待されている。

さらに、eヘルス、e教育、電子政府といった公共サービスの高度化に加え、国内産業やデジタル経済の競争力強化にも寄与するとみられている。

カンボジア政府は、5Gを単なる通信速度向上の手段にとどまらず、国家のデジタル変革を支える基盤と位置付けており、今後の社会経済的ニーズに応える中核インフラとして、その推進を加速していく方針である。

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