国連事務総長、国境衝突に自制を要請

＜写真：khmertimeskh.com＞

カンボジアとタイの国境地帯で武力衝突が激化する中、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、両国に対して緊張の緩和と対話の再開を強く呼びかけた。

声明は報道官を通じて発表され、空爆や重火器の使用を含む戦闘の激化に対し「深い懸念」を表明したうえで、両国に自制を促し、これ以上の事態のエスカレーションを避けるように訴えた。

今回の衝突により、双方で民間人の死傷者が出ているほか、インフラの損壊や住民の避難も相次いでいる。

グテーレス事務総長は、民間人の保護と人道支援の確保を最優先課題とするべきであると強調した。

さらに、10月26日にクアラルンプールで署名された共同宣言に基づき、停戦合意と信頼醸成措置への再コミットメントを求めた。

そのうえで、現在の危機的状況を打開するには、既存の対話の枠組みを有効に活用することが不可欠であると述べた。

国連としては、地域の平和と安定、そして持続的な発展を促進するすべての取り組みに対して、引き続き支援を提供する用意があるとしている。

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