タイ首相、薬物問題の解決に向けた資金援助を行うためカンボジアを訪問

タイのプラユット・チャンオチャ首相は、プレア・シアヌーク州で薬物中毒リハビリセンター建設の資金援助のため、カンボジアを公式訪問した。
 

チャンオチャ首相は昨年、平和宮殿（The Peace Palace）での共同閣僚会議でフン・セン首相と会談した。
 
両者は、国境を越えて薬物犯罪や人身売買への対策をとることを宣言し、2つの文書に署名した。
 

その1つは、重複した課税と詐欺を回避することに関する合意である。
 
フン・セン首相は会談後の共同記者会見で、今回の会談で具体的な議論ができたと述べた。
 
「すべての出稼ぎ労働者がタイで合法的に働けるようになることを望んでいる」と、労働者を合法化する動きが、ブローカーによる不正行為の防止に役立つと付け加えた。
 
「タイとの友好関係はプレア・シアヌーク州で薬物リハビリセンターを建設するのに役立つだろう」
 


今回の建設計画で、タイがどのくらい寄付するかは明らかにされていない。
 
先月、シアヌーク州で約600万ドルの麻薬中毒治療センター建設開始を記念して、式典が行われた。
 

この治療センターでは年間2,000人の治療が可能になり、薬物中毒者も専門的な訓練を受けることができる。
 
ベトナムからは既に300万ドルの援助を受けており、また、カンボジアで違法薬物を摘発し、地域に根ざした治療センターを建設するため、専門家も派遣している。
 

フン・セン首相は、自身とチャンオチャ首相の両方が、両国の国境地域の違法薬物を一掃しようとしていることを確認したと述べた。
 


また、国境沿いに住む人々を支援するための、災害救済資金機関を設立するという。

フン・セン首相は「これは、火災や洪水などの災害に直面したときに国境沿いの人々を助ける、重要な役割を果たす」と述べた。
 
カンボジアの移住労働者、特に水産業に携わる労働者を保護し合法化するべく、タイ政府は協力していく方針だと発表した。
 
訪問中、チャンオチャ首相はプノンペンでセイ・チュム上院議長の元を訪問し、カンボジア - タイ間の友好を築いた。

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