ナガワールドに追加で税収要請　賭博税改正なるか

政府は昨年、カジノ業界から4800万ドルを回収し、これは2015年に比べて約40%増加したという。
財務省金融部門の副代表ロス・ペールン氏は、税収改善のための政府の取り組みは、カジノのさらなる収益獲得に貢献していると述べた。
政府やナガワールドは、カジノ以外からの収益に対する追加支払いに同意した。
これにより、カジノ業界からの税収が大幅に増加したという。
同氏は、ナガワールドがカジノ以外で得た収益の追加支払いをするという要求に答えたので、現在我々はナガワールドからより多くの収益を得ていると語る。
香港に上場しているナガコープの子会社であるナガワールドは、昨年のカジノ総収益からわずかに4％増加し、5億880万ドルとなった。
先月の香港証券取引所によると、電子ゲーム機の売り上げは6%増加し、1億4550万ドルとなったのに対し、大衆市場での売り上げは7%増加の1億2970万ドルとなった。
しかし、VIP収入は1%増加の2億225万ドルであった。
同社の純利益は、2016年に7％増加して1億8420万ドルとなり、利息、税金、減価償却は12%増加して2億5610万ドルとなった。2015年は大衆市場で33.4%の増加を見せ2億5770万ドルで、VIP部門では18.5%増加し2億2290万ドルとなった。
2016年の成長率はカジノ収益が26％上昇して4億2060万ドルとなったため、2015年に比べて少なかった。
ナガワールドは昨年また、経済財務省への賭博税41万987ドルを支払い、2015年には36万532ドル支払ったという。
今年、経済財務省との協議で、グループは経済財務省に追加支払いで1655万8000ドルを支払った。もしも他に追加支払い義務があれば、将来的にはさらに追加で支払い義務が発生するだろうという。
ペールン氏は政府が許可しているカジノのオンラインゲームの人気も高まっていると語る。
我々は国外からの顧客にもカジノを提供できるようになったため、オンラインゲームの収益も同様に増加していると述べた。
現在彼らには多くの顧客がいるため、カジノでのゲームに依存するだけでなく、オンラインゲームにも依存しているという。
今年は新しい賭博法が成立することが期待されている。ペールン氏は、政府は管理が難しいオンラインゲームについては慎重であると述べた。
ほとんどの顧客はギャンブルのために来るわけでなく、くつろぎに訪れる人もいるため、全てのゲームに賭博税をかけるつもりはないと語る。
昨年末にカンボジアでは77のカジノに許認可権が与えられ、そのうち65のカジノが運営している。カジノの多くはタイやベトナムの国境付近にある。