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アメリカ出身の映画製作者であるロバート・H・リーバーマンが手掛けたドキュメンタリー映画「Angkor Awakens」がカンボジアで今夜、初上演される。上演は今週予定されていた通りプノンペンのMeta Houseで上演となる。
リーバーマン氏はアメリカのコーネル大学に勤務する教授であり物理学者で、4年間に渡り映画製作に携わってきた。大量虐殺や中傷、背信行為一般に関する考え方が各世代に及ぼしている影響を研究することに同氏は興味を持ったという。こうした影響により被る被害はPTSDと呼ばれ、心的外傷後ストレス障害を引き起こすとされている。
リーバーマン氏は140人以上の人にインタビューを行った。ニューヨークではフンセン首相と二時間にもわたり対談していた。最後のカットの数分だけ、インタビューの様子が映されたがこれが大きな問題になることはないだろう。政治的なプレッシャーをものともせず、リーバーマン氏は「カンボジア政府に焦点を当てた映像はつくりたくはなかった。」とコメントしている。「政治的な映像にはしたくなかった。扇動的というよりはむしろバランスが取れたドキュメンタリー映画になっていると思う。」と続けた。
ニューヨーク、北京で上演を行ってきたリーバーマン氏だが、「Angkor Awakensをプノンペンで上映するにあたりいくつか困難を経験した。このMetaHouseでのみ、ドキュメンタリー動画の上映が許可された。」と語った。
リーバーマン氏はフンセン首相と二時間にわたり対談した。同氏は「この映画は西洋人向けになっており、カンボジアの未来である若者に焦点を当てて語られている。大規模なデモが起きた2014年に撮影した。ドキュメンタリーの中には、芸術活動や抗議活動を起こす若者の姿が鮮明な映像と共に描かれている」と続けた。
楽観的な視座に立って締めくくられているこのドキュメンタリーを見たカンボジアに詳しい人々は、“実際問題とかみ合っていない”という感覚を覚えるかもしれない。製作が一年前に終了しているということもあり、例えば野党のサム・レインシー氏の亡命などの主要な出来事の多くが曖昧なままにされていたり、全く触れられていなかったりする。
リーバーマン氏は「この映像を、時を超えて受け継がれていくものにしたい。政治体制が移り変わっていく中で、映像を作成するのは簡単なことではない。その意味では、“ある時点の出来事を記録した映像”にならないよう細心の注意を払う必要があった。」とコメントしている。
リーバーマン氏が2012年に手掛けた「They Call It Myanmar」は二年にもわたり彼が内密に撮影した映画で、世界から賞賛の声を得た作品だ。リーバーマン氏は今回の映画も同じようになってほしいと願っており、Angkor Awakensは来月バンコクでも上演されるという。4月にはアメリカでプレミアショーも行われる。
場所:Meta House
時間:今夜19:00~
住所:#37 Sothearos Boulevard
入場料:無料
※来週水曜日と木曜日の19時から再上演される。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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