米ドル下落もリエルは安定

米ドル下落もリエルは安定
2016年11月14日 00時00分 公開
米ドル下落もリエルは安定

ドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任は世界経済に良い影響を与えるというフン・セン大統領の予測が正確だとはまだ言えないだろう。しかし、金曜日の海外取引市場はカンボジアリエルにとって好ましい結果に終わった。

アメリカ大統領選前夜の11月7日、ドルの買値は1ドル=4,082リエルであった。しかし11日(金)夜までにドルの買値は2.2パーセント下落し1ドル=3,992リエルで取引された。
アクレダ銀行の最高経営責任者であるチャニー氏によると、このリエルの下落はアメリカの予期せぬ選挙結果が要因している。「リエル相場の変動はアメリカ大統領選の結果が原因だが、リエル相場は安定している。」とチャニー氏は話した。

米ドルとリエルの二つの通貨について、チャニー氏のリエル投資の方が安全だという発言は国の金融機関のその後の行動に影響を与えた。

「金融機関はリエルに対して7.75〜9パーセントの金利を設けている。つまり、リエルの安定性に対し高い信用があるため高い金利を設定する事ができる。」とチャニー氏は話した。 金融機関の米ドル預金に対する金利は6.5パーセントで高い方だ。

一方で経済学者のメイ・カリアン氏はリエルの高騰が内的要因なのか外的要因なのか結論を出すにはデータが不十分だと話した。

 「米ドルが下落し,リエルが高騰したのには2つの要因が考えられる。ひとつはトランプ氏が大統領選に当選したことだ。もうひとつは現在がカンボジアの農産物の収穫期という事だ。 米ドルがあまり使われていない田舎の地域に住むカンボジア人にとって収穫のための農業製品を買うためにはリエルが必要だ。」とチャニー氏は言う。
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