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<中国行きの飛行機に男性を連行する当局の様子(写真提供:KT/Pann Rachana)>
28日、入国管理局は、プレアシアヌーク州とコンポンスペウ州でネット通話詐欺を行った150人の中国人を国外追放した。
入国管理局の調査部門長であるVathanak Mongkol氏は逮捕者をプノンペン国際空港から中国まで警護する中国当局に引き渡すと語った。
クメールタイムズ紙が入手した入国管理局の報告によると、ネット通話詐欺で過去2か月間に150人の中国人が内務省のテロ対策室と省の外国人犯罪部門によって逮捕されたという。
「7月20日、警察はコンポンスプー州で18人の容疑者を逮捕し、8月15日、プレアシアヌーク州で他の132人の容疑者を逮捕した。いずれもネット通話で中国の人々から金銭を強要する詐欺行為を実施していた」
報告によると国家警察が事件を中国当局へ引き渡す前の手続きを行うため150人の容疑者を入国管理局に移送したという。
「中国の法律で裁くため、中国公安部のチャーター便で29日、容疑者を国外追放することにした」
8月中旬、プレアシアヌーク州警察はカンボジア内務省、中国警察と協力して132人の中国人を逮捕した。
中国当局が詐欺を特定し、カンボジアへ要請を行った後、今回の逮捕に至った。
カンボジア当局による厳しい取り締まりは、カンボジア、中国政府が2019年を「法執行協力年度」として指定した事に起因している。
フンセン首相と中国の習近平国家主席は1月、2019年を「法執行協力年度」と指定することに合意した。
3月、カンボジア内務省のSar Kheng大臣は、反通信詐欺に関する覚書を含む2国間の法執行機関協力拡大に向けて、中国公安省のZhao Kezhi大臣といくつかの覚書に署名した。
28日、NGO社会的責任ネットワーク(ANSA)のSan Chey氏は、一部の中国人は近隣諸国で犯罪を犯した後、高飛びのためにカンボジアを利用していると述べた。
「中国人犯罪者は、なぜ高飛びのためにカンボジアをいまだに利用するのか。 カンボジアの法制度には抜け穴があると思う。カンボジア当局は中国人犯罪者を逮捕して強制送還するだけでなく、どのようにカンボジアで安全な隠れ先を見つけているかを調査するべきだ。中国人だけでなく、他の多くの外国人犯罪者も抑止する法律を施行しなければカンボジアは犯罪者の高飛び先となってしまう」と同氏は続けた。
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