イオンモール2号店、2018年完成予定

イオンモール2号店、2018年完成予定
2017年07月06日 00時00分 公開
イオンモール2号店、2018年完成予定


カンボジア初の大規模なショッピングセンターであるイオンモールは、今年オープン3年目を迎えた。
 
数年後には新しい高級ショッピングセンターもオープンする予定で、 カンボジアの小売業界における高い競争力と、業界の大きな変化が期待されている。
 
プノンペンでのイオンモール2号店は2018年に完成予定で、販売スペースは7万500㎡だと発表された。



これとは別に、エクスチェンジ・スクエア・モールは最近開店し、1万3000㎡の賃貸可能な販売スペースを提供している。
 
一方、パークソン・モールはいくらかの遅れを経て、2018年下半期には3万6000㎡の販売規模で開店する予定だ。
 
ハローキティなどの日本産キャラクターの販売店、サンリオギフトゲートと学習塾であるアドバンス・ラーニング・アカデミーを運営するカンボ・シア社の最高責任者ダニエル・リー氏は、小売市場が過去3年間で大きな変化を遂げていると語った。
 
特にイオンモールは、カンボジアの小売業界の礎となスタンダードを生み出した。
 
「イオンは、プノンペンで最初の国際的なショッピングモールの運営者および開発者であり、カンボジアの他のモールにも業界標準と期待を寄せていた。 イオンモールでの出店の需要は非常に高く、ショッピングモールでオープンしたいブランドの待機リストがあるくらいだ。」
 
リー氏は、イオンモールの安定した販売成長を見て、カンボジアの消費者が高品質の国際ブランド商品を購入しようとするにつれて、プノンペンにおける小売スペースのリース業の需要が増加すると気づいたという。
 
「一つの建物内で様々な買い物ができ、サービスを受けられることは消費者にとって魅力的である。小売業界では、市場に参入する新しいフランチャイズやライセンスブランドの数も増えている」
 


イオンモールのリース部門からは返答を得られなかったものの、同モールの臨時調査によると、2014年のオープン時より賃貸料が高くなったと共に、売上高も上昇したという。
 
イオンモールの成功を再現するために、6万6000㎡の面積で、さまざまなブランドに店舗を貸すことで優れたサービスを提供する一方、強力な経営体制を敷くことによる小売業者のサポートなどに重点を置く必要がある。
 
新しいモールはそれぞれ独自の市場を作る必要があると説明し、例えば高級品販売の分野など、カンボジアの消費者の手の届かないところではほとんど成長が見込まれないと付け加えた。
 
「カンボジアの小売業界は、常に中産階級から上流階級向けの販売が課題となるだろう。これは主に輸入関税率に起因する。 この層の消費者は通常、香港、シンガポール、マレーシア、バンコクなどの、観光客向けに税金還付が行われている都市へ行く傾向がある。」
 


カンボジア・リアル・エステイト社(CBRE)の副会長であるジェームス・ホッジ氏は、近代的な小売販売スペースの総計が現在の212,000㎡から2019年には582,000㎡に増加すると見込まれているため、カンボジアの小売業は今後3年間でさらに発展すると予想している。
 
イオンモールが2014年にオープンして以来、ほとんど成長していないカンボジアの小売スペース供給の最初の再調整チャンスであると述べた。
 
「カンボジア経済は主に中産階級において非常に良いペースで成長を続けている。これにより、多くの小売業者、特に食料・飲料・娯楽分野の小売店舗に対する需要を引き起こし、引き続き地元の人々や外国人からの高い人気を示し続けている」
 
新しい小売業開発は、進化し続けている大衆の消費傾向に適応しているが、これは主にカンボジアの若者と都市の中産階級によって形成されていると付け加えた。
 


CBREの第1四半期の不動産レポートによると、モールのプライムレンタル価格は、前四半期と比較して0.9%低下し、月額平均31,1ドル/㎡に達したが、価格は一年ごとに1%上昇する見込みである。
 
ナイトフランク氏の2016年後半のカンボジアでの最新報告でも同様の結果が得られ、プライムレンタル価格は月額32~70ドル/㎡で、高級バタナック・キャピタル・モールは5000㎡の小売スペースにカンボジア最高の賃貸価格を提供している。
 
「現在は需要と供給が一致しているが、短期的に供給が需要を上回るリスクがある。全体的な平均占有率は依然として高いものの、今後3年間に9つのプロジェクトが流入すると見込まれており、短期間に供給が需要を上回る可能性がある」と指摘した。

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