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500リエル紙幣の裏に描かれた2つの絵のうち、左側はカンボジアで最も長く現代的なデザインで、カンダル州とプレイ・ヴェン州を結ぶ橋が描かれている。
この橋は日本政府から1億2700万ドルの助成金により建設され、ホーチミンとプノンペンポイペト、バンコクを結ぶ高速道路の一部でもある。カンボジアの経済成長を安定的に持続させるためのインフラ整備の1つである。
しかしながら、20年間で1年間の経済成長率は7.6%で、外国政府および金融機関からの開発援助および譲許的融資は最終的に減少していくという。
世界銀行は昨年、カンボジア経済を再編し、人々が貧困所得層から中所得層へ移行するよう進めていった。しかしながら、譲許的融資や補助金の削減のことを考えると、政府は新しいインフラ整備の支払いをどうしていくのかという疑問が出ている
この問題はカンボジア経済が大きくドル化に動いていることにより、さらに複雑になる。これは政府の財務政策の選択肢を制限することになる。
カンボジア国立銀行為替管理部門のリー・シデス代表は、多くの外貨がカンボジア経済に流通しているため、政府が行いたい政策をすることは困難な状況にあると述べた。
同氏はリエル主導での債権の運用は、インフラ整備のさらなる発展の鍵となる。さらに、道路、学校、病院など必要不可欠な公共施設建設に資金提供をすることができ、同時に外国からの債権の依存を減らすこともできる。
リー氏はリエルを発行することで、カンボジア国内の商業銀行の間で多くの利益を生み出すことができると考えている。銀行は流動資産が多く、それをどこか安全な場所に保持する必要がある。金利に競争力がある限り、人々を惹きつけるものとなるだろうと説明している。
リエル債権はまた、公共機関から直接借り入れる手段を作り、企業や代替資金を利用する機会を提供している。リエル通貨への信用が減少する一方で、リエル建ての有価証券の価値については躊躇する人もいるかもしれないと、リー氏は述べたが、政府は国内では最も安定していると主張する。
同氏はまた、ドル化による別の問題も指摘している。
ドル化により、通貨の不一致が生じ、政府が予算を最適に管理することを妨げるだろうという。政府がリエルで収入を得る一方、省庁からの支出は圧倒的にUSドルが多いとリー氏は述べた。
ドルとリエルがお互いに違う方向に向かうと、不一致が生じる。
リエルを使用することにより、カンボジアはさらに高度な開発を行うことができるようになるだろうという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。