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カンボジア軍隊は「一部の例外を除いて」、政治的には中立的立場である。土曜のスレイ・リエン県で起こったことが何よりもの証拠だ。土曜日、国家憲兵隊の指揮官であるサオ・ソッカ氏は、カンボジア人民党の選挙キャンペーン活動を行ったのだ。
6月4日に始まった選挙は今6カ月目に差し掛かっている。「CPP」と書かれた巨大な広告を背に、集まった何百人もの周辺住民の前にソッカ氏は座り、リエム自治区における新たなリーダー候補選を統轄した。また、CPPの支持率を底上げする狙いもあった。ソッカ氏が率いる軍隊は以前、5人を射殺しヴェン・スレン・ボールバードの繊維工場で働く労働者を少なくとも40人を投獄している。世論を騒がせた2013年の選挙結果に対して行われた数か月にわたるデモを終わらせた行為だった。
民主主義では多くの場合、軍隊のトップに立つような人間は特定の党や主義主張に対し、いかなる「えこひいき」も施してはならないものである。どれだけその人が、ある一つの党を推していたとしてもだ。「しかし、カンボジアではそのような慎重性は必要ない。」と、CPPのソク・エイサン氏は語る。「他の民主国家では、民主主義の考え方をビジネスなどに当てはめている。しかしカンボジアはその考え方を、カンボジアという国家に当てはめて考える。我々の行為は王法に則っている。」とエイサン氏はコメントしており、「民間人としてCPPの選挙キャンペーンをすることは何ら問題ない。」と、付け加えた。
2015年の選挙法改正において、「軍兵は勤務時間外であればキャンペーンに参加することができる。」という改正項目に触れ、「選挙キャンペーンを行うことは軍の中立性に影響を与えない。あくまで一民間人として行っているからだ。法には抵触しない。あくまで、軍隊という立場とは別の枠組みとして政治活動に参加しているだけだ。」と語った。
しかし他の民主体制下の軍の総統らを見てみると、政治的中立性を守ることに極端なくらい慎重になっていることもしばしばある。ある特定の党派を守るのではなく、国家そのものを守る“軍事力の長”として認識されるようにしている。
ソッカ氏は自身の政治キャンペーンについてはコメントを残していない。また、憲兵隊の別の指揮官であるエン・ヒィ氏も、上司であるソッカ氏がCPPの選挙キャンペーンを行うという不適切な行動を起こしたことについてコメントを拒否した。「私は軍の代表でしかない。党のことは党の人間に聞くことだ。軍役と政治活動を明確に線引きしてもらいたい。」と言葉を残した。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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