おすすめのプロモーション
選挙前に小さなプレゼントを配るという役員共通の選挙活動は投票者の投票先に影響をほとんど与えないと最新の調査で発表された。CPP(カンボジア人民党)が選挙活動としてプレゼント配布を行っているが、決してそれが影響して獲得票が多いという訳ではないという。
カナダの季刊学術雑誌である「パシフィック・アフェアーズ」今月号によると、「何かしらの見返りを期待して選挙活動のプレゼントを配るという感覚は人々の反感を買うので、CPPはそのやり方を廃止するべきである。」と述べられている。
この調査結果は192人に対して行われたインタビューをもとにまとめられており、2013年12月に抗議活動でフリーダムパークに集まっていた64人、プノンペンの郊外のチャンカー・ドウンに暮らす住民64人、カンダル州の二つの村の住人64人がインタビューの参加者だ。
学術雑誌の中でノーレン・ニルソン氏は、「2013年に行われた公式選挙結果に基づき、CPPとCNRPに投票した人々を広くインタビューの対象として選んだ。調査の結果、プレゼントを配るという慣習に関して快くないと感じる人々がほとんどだった。」と語っている。
選挙に勝ったらプレゼントを配り、負けたら配らない。プレゼントはいわば正々堂々と配られる賄賂だ。インタビューの回答者は、「まるで私たちを利用して勝利を導き出そうとしているみたいだ。」とコメント。「勝ち負けに関係なくプレゼントを配るのであればまだましだ。時々プレゼント配布会が行われており、『ほしかったら持っていけ、投票したいならしろ』と言わんばかりだ。」と続けた。
「しかし選挙が終わって開票にうつり、我々の地区の投票数が少なかったら『なぜプレゼントを受け取ったのに投票しなかった?』と詰め寄る。数か月前や数年前から配ればいいのになぜそうせず、選挙の前だけ配るのだ。」とあきれている様子だ。
同学術誌は、「多くの回答者は、取るに足らないようなプレゼントを、本当に必要なものに変えてほしいと言っている。ほんとに必要なものとはより良い労働賃金、生活環境、政府の質の高いサービスなどだ。」とコメントし、さらにCPPに投票した住民の中には、1979年に台頭したポルポトを退けた感謝として投票したという者もいると記述している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。