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<写真:Khmer Times>
フンセン首相の政敵とされているサム・レンシー氏が11月9日にカンボジアに帰国することを計画した際に同氏を支援し、政府転覆を試みたとして、外務省は元最大野党のカンボジア救国党(CNRP)の党員27人のパスポートを剥奪した。
11月20日に世界の大使館と領事館に対して、27人のパスポートは無効となったと通達したという。
先月にもカンボジア外務省はクーデターの疑いで、サム・レンシー氏を含む、CNRP元党員12人のパスポートを剥奪していた。
パスポートを剥奪された人の多くは2017年にCNRPの解党命令が下されたのちに、裁判所からの逮捕命令から逃れるため国外へ逃げたという。
外務省のKoy Kuong報道官は5日、各国に対して、パスポートが剥奪された人を追放するように呼びかけたと話した。
「パスポートを剥奪された人は政府を転覆させようとしていた。彼らはサム・レンシー氏と繋がっており、許容できない。」とKuong報道官は話した。
また、Kuong報道官は先月、サム・レンシー氏と共に陰謀を企てたとして逮捕されていた72人が解放されたが、彼らは自身の容疑を自供し、サム・レンシー氏を非難していたと話した。
「政府は継続して、法を遵守せずにサム・レンシー氏を支持する反政府支持者に対して、法的な措置をとる。」とKuong報道官は続けた。
元CNRP党員のMounh Sarath氏は5日、外務省の今回の動きはサム・レンシー氏の動きと、野党党員の移動を制限する目的があるとの見方を示した。
パスポートを剥奪された人の1人であるSeng Mengbunrong氏は今回の決定に対して驚きは感じていないとした。
「今回パスポートが剥奪されたのはカンボジアの民主主義と人権のために闘う人たちだ。カンボジアは1人の男が全てを支配している現状のため、今回の決定は驚くようなことではない。」とSeng Mengbunrong氏は話した。
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