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<写真:Khmer Times>
20日、岸田首相がインドを訪問後、プノンペンを訪問した。
岸田首相は、故高田晴行警視慰霊碑で献花を行った後、独立記念塔で献花を行い、ノロドム・シハヌーク前国王像献花式に参加した。
その後、故中田厚仁UNV(国際連合ボランティア計画)慰霊碑で献花を行ったという。
続いて、歓迎式典に出席した後にフンセン首相と首脳会談を行い、署名式と共同記者発表を行なった。
会談では、ウクライナ情勢について国際会議などの場を通じて、緊密に連携していくことを確認。
共同声明によると、両首脳はウクライナへの侵略は、主権及び領土一体性を侵害し、国連憲章の重大な違反であるとの認識を共有したとし、武力行使の即時停止と軍隊の撤退を求めた。
南シナ海や北朝についても、緊密な連携で一致したとし、拉致問題での支持に感謝すると述べた。
また、岸田首相とフンセン首相の立ち会いの下行われた署名式では、三上正裕駐カンボジア大使とアリーシャ・シャーケル・国連開発計画カンボジア事務所代表との間で、カンボジアに対する地方行政の改善及び電力供給の安定化のための無償資金協力に関する交換公文の署名が行われた。
この協力では、「市民参加を通じた地方行政における透明性及び説明責任強化計画」として3億円、「農村地域における再生可能エネルギーへの包摂的なアクセス計画」として2億円が無償で供与される。
「市民参加を通じた地方行政における透明性及び説明責任強化計画」では、各州における市民参加の状況等の行政評価を行い、その結果をインターネットで公表し、その後に専門家や市民との意見交換を実施する。
これにより、地方行政の改善を図り、カンボジアのガバナンスの強化に寄与することが期待されている。
一方で、「農村地域における再生可能エネルギーへの包摂的なアクセス計画」では、電力供給が不安定な農村部で、太陽光発電を活用したマイクログリッドによる供給システムを整備する。
これにより、電力供給の安定化を図り、産業振興及び生活の質向上に寄与することが期待されるという。
岸田首相は24日、ベルギーの首都ブリュッセルで開催されるG7の首脳会議に出席する予定で、今回のインド・カンボジア訪問でウクライナ情勢をめぐる連携を確認したことを説明し、G7の首脳との結束を確認して国際社会のロシアに対する厳しい姿勢を示したい考えだ。
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