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〈写真:The Phnom Penh Post〉
カンボジアの高齢者は健康やストレス、経済的安定に関連する大きな課題に直面しており、その一部は子どもの親に代わって孫の世話をする役割に関連するものであることが明らかになった。
27日にワールド・ビジョン・カンボジアが発表した調査研究報告書によると、同国の高齢者の3人に1人が親の代わりに孫や他の親戚の子供の世話をしており、こうした責任は高齢者に更なる大きな負担を強いている。
高齢者ネットワークのディレクターであるOu Vanda氏は、高齢者が経済的な面や健康問題という点で非常に脆弱であることを指摘する。
また、高齢者は自身の子どもたちから孫の育児という重荷を背負わされ、さらに困難な状況に陥っている。
同氏は政府に対して、高齢者への給付金支援や国家社会保障基金(NSSF)カードと合わせた医療費無償化を要請した。
ヘルプエイジカンボジア(HelpAge Cambodia)のエグゼクティブディレクターであるTum Vira氏によると、近年において高齢者が親の代わりにフルタイムで孫の面倒を見ることがカンボジアの伝統となっているが、それは不適切なことである。
この問題を解決するには全ての関係者が協力する必要がある。また、国は仕事を目的とした労働力の海外流出を減らすために地元での雇用創出に目を向けなければならない。
国は高齢者やその家族がより多くの収入を得られるように社会的支援や社会保護プログラムを強化する必要がある。
2019年に国際移住機関(IOM)は、仕事のために海外に移住した両親のいる家庭の99%以上で祖父母が孫の面倒をみていることを明らかにしている。
現在、カンボジアからの出稼ぎ労働者は推定120万人とされており、その大半はタイで雇用されているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。