
<写真:Khmer Times>
国立結核ハンセン病センター(CENAT)は20日、2022年にカンボジアでは結核による死亡者数が前年よりも50%減少したことを発表した。
CENATのHuot Chan Yuda氏によると、2022年の結核感染者は3万2865人、死亡者は21人であり、前年はそれぞれ2万1627人と42人であった。
2022年は前年から感染者数が15%増加したが、同氏は結核への取り組みの成功率は90%であると評価した。
保健省のOr Vandine報道官は、同省単体で結核に関する国民への教育実施や2030年までの感染拡大防止が困難であるとして関係当局に協力を要請した。
関係当局は全ての人々に対する十分な情報提供によって知識を深めてもらうとともに、適切な医療を提供するために連携してコミュニケーションを図る必要がある。
結核患者の治療を行う人々はコミュニティと密接に連携し、コミュニティ内の患者に初期治療を行うためのトレーニングを提供することが非常に重要であるという。
世界保健機関(WHO)カンボジア事務局のLi Ailan局長によると、同国は結核との戦いで目覚しい成果を上げたが、依然として世界の結核監視リストに分類されており、新型コロナウイルスの大流行が同国の結核撲滅に向けた長年の進歩を後退させている。
カンボジア国内では2015年〜2019年に掛けて罹患率が22%減少し、2021年6月にはWHOが指定する結核の発生率が高い30カ国のリストから除外された。
2020年のカンボジア国内における結核患者数は推定4万6000人であったが、正式に確認されているのは約63%で、残りは未確認または未報告のケースであった。また、同年の結核による死亡者数は推定3300人であったという。
結核を撲滅するためには、適切なサービスとサポートを提供し、適切な時期に適切な場所で安全な環境を実現するために、全セクターが具体的な行動を起こす必要がある。コミュニティや企業、政府を含む全ての人が結核の撲滅に向けた役割を担っている。
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