おすすめのプロモーション

<写真:Khmer Times>
カンボジア農業・林業・水産省は7日、炭疽病の拡大を防ぐため、タイとの全ての国境検問所を通じた家畜および食肉製品の輸入を一時的に禁止すると発表した。
この措置はタイ東北部ムクダハン県で炭疽病による死者が報告され、感染例も増加している状況を受けたものである。
炭疽病は環境中で数十年にわたり生存可能な芽胞を形成する細菌によって引き起こされる感染症である。
主に感染動物の肉や血液、毛皮との接触、あるいは汚染された肉の摂取を通じて感染が広がる。
カンボジア疾病管理センター(CDC)は6日、国民に対して警戒を呼びかけ、注意を促した。
農業省によれば、現時点で国内に感染例は確認されていないが、予防措置として速やかな対応が必要と判断し、行動に移した。
全国25州および首都プノンペンにおいて監視体制を整備し、家畜の健康状況を注視するとともに、疑わしい症例に対しては迅速な対応を講じる体制を確立している。
ムクダハン県ではタイ国内で30年ぶりとなる炭疽病による死者が報告されて以降、感染者数が倍増しているが、現時点で新たな死者の報告はない。
カンボジア保健省も先週、市民に対し、異常死した動物との接触やその肉の摂取を避けるように呼びかけた。
公衆衛生の専門家であるクアック・メングリー氏は、今回の輸入禁止措置を迅速かつ的確であると評価し、「炭疽病は非常に感染力が強く、早期の対応が不可欠である」と指摘した。
現在、カンボジアとタイの間には10か所以上の公式な国境検問所が設置されており、政府は関係機関と連携し、水際での監視強化および感染防止策の徹底を図る方針である。
[© poste-kh.com 2016-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。