元軍人の児童強姦犯が逃亡、浮き彫りになる司法制度の機能不全

元軍人の児童強姦犯が逃亡、浮き彫りになる司法制度の機能不全
2025年05月09日(本日)00時00分 公開
元軍人の児童強姦犯が逃亡、浮き彫りになる司法制度の機能不全

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアにおいて、児童への性的暴行罪で有罪判決を受けた元軍人、タイン・キムロン被告(40)が刑務所に収監されることなく逃亡を続けていることが判明した。

 

これによりカンボジアの司法制度の機能不全に対する批判が高まっている。

 

裁判記録によれば、キムロン被告は2024年12月26日、同年3月に発生した強姦事件に対して懲役12年の判決を受けた。

 

しかし、判決後も身柄が拘束されることなく自由に行動しており、複数の情報筋によると、プノンペンおよびスヴァイリエン州の建設現場で働いている姿が目撃されている。

 

この問題を再び公の場に訴えたのは、女性支援団体「AFESIPカンボジア」の代表であるマム・ソマリー氏である。

 

被害者の母親から支援要請を受けて当局に対応を求めたが、逮捕状や命令が出ていないとの回答を受けたという。

 

ソマリー氏は「なぜこのような状況が許されているのか理解に苦しむ。関係省庁は責任を持って対応すべきである」と強調している。

 

一方で、内務省司法警察副局長のフン・キムチェート氏はSNS上にて「本件は必ず解決されなければならない」と発言し、必要であれば自ら介入する姿勢を示した。

 

現時点において、司法省報道官セン・ディナ氏からのコメントは得られていない。

 

この事件は法の執行力および司法の透明性に対する国民の信頼を著しく損ねており、迅速かつ確実な対応が強く求められている。

 

 

 

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