シェムリアップの鉄道計画、実現可能性が高まる

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア公共事業運輸省（MPWT）は、シェムリアップ＝アンコール国際空港（SAI）とシェムリアップ州の中心部を結ぶ都市軽量鉄道（ULRT）の実施計画を加速することに注力している。

ULRTは高速で運行する旅客鉄道であり、同省のペン・ポネア大臣は中国メトログループ（CMG）の代表と会談し、計画の推進を議論した。

この会談は同州の新空港運用開始以来、観光産業と交通サービスが成長していることに対応し、フン・マネット首相の推薦に基づいて行われた。

議論の中でアンコールワット地域の考古学的な遺跡を保護するアプサラ機関の管理下にある地域で、プロジェクトによる影響を避けることも焦点となっている。

また、中国メトログループのリ・クオ会長はフン・マネット首相に対し、プノンペン都とシェムリアップ州の2つの新国際空港につながる軽量鉄道システムの開発計画についての説明も行った。

考古学的遺跡やアプサラ機関によって保護されている地域に影響を与える可能性があるため、プロジェクトに必要なデータを得るための調査が行われており、カンボジア政府は完全なデータと情報の提供が求められている。

同プロジェクトが実施されれば、観光客の旅行を容易にし、雇用創出に貢献することが期待される。

カンボジア観光協会のドゥッチ・サレス副会長は同プロジェクトを歓迎し、地域の新たな発展として評価してるが、タクシーやトゥクトゥクなどの既存の交通事業者に影響を及ぼす可能性も指摘している。

ラインでニュースを受信する