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<写真:Khmer Times>
チア・セレイ国家銀行総裁は中国訪問中に、米ドル紙幣の使用には隠れたコストが伴うと述べ、カンボジア国民に対してデジタル決済を促進するため、KHQRの利用を拡大するように呼びかけた。
セレイ総裁はフェイスブックの投稿で、国家銀行(NBC)が米ドル紙幣を印刷する権限を持たず、破損した紙幣の処理には米連邦準備制度の認可を受けたパートナーバンクに依存していることを指摘した。
破損した米ドル紙幣をパートナーバンクに運ぶ際には、輸送費や保険費用が発生するため、これが国にとってコストとなっている。
また、新しい米ドル紙幣を持ち帰る際にも同様の保険料が必要であるため、米ドル紙幣の利用には便利さとともに経済的な負担が伴う。
セレイ総裁はKHQRを利用したデジタル決済の拡大を提案し、観光客にもリエルの使用を奨励している。
セレイ総裁は中国訪問中に、NBCのパートナーバンクである中国銀行(香港)のCEO、サン・ユ氏と会談し、破損した紙幣の取り扱いコストの削減について協議した。
サン氏はこの要請を受け入れ、チームでさらなる議論を進めると約束したという。
また、カンボジアの中国大使館のスエン・ラッチャヴィ大使と会談し、中国人観光客がUnionPayを利用してKHQRで支払いができるようにする協力関係について議論した。
これにより、中国人観光客は現地通貨を使用することなく支払いが可能となる。
NBCはタイ、ラオス、ベトナム、中国のUnionPayなどと協力してクロスボーダー決済プランを推進しており、観光客がKHQRをスキャンして簡単に支払いができるようにしている。
今後、日本、インド、韓国、シンガポール、マレーシアなどとも連携を拡大する計画であり、観光客がデジタル決済を利用しやすくするための「Bakong Tourist App」の導入も予定している。
カンボジアを訪れる観光客は、「Bakong Tourist App」をダウンロードすることで、現地の銀行口座がなくてもVisaカード、Mastercard、UnionPayなどのクレジットカードを使用して電子ウォレットにお金をチャージできるという。
最近、NBCはシェムリアップ州で古いドル紙幣の交換を円滑にするための措置を講じており、商業銀行に対して古いドル紙幣の交換手数料を無料とするよう指示し、交換のためにプノンペン本店に送る必要がないことを明示した。
また、ATMに$20と$50の紙幣を供給するように要請し、観光客の利便性を高めている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。