おすすめのプロモーション
<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総裁の発表によると、カンボジアを訪れる観光客は、間もなくバコン決済システムを利用して取引を行うことが可能になる。
同総裁は19日に行われたNBCの半期会議で、外国人観光客向けのバコン導入を明らかにした。
観光客はカンボジアの銀行口座を持っていなくても、ビザやマスターカード、ユニオンペイなどのクレジットカードを使ってバコンウォレットにチャージすることが可能である。
このシステムは、カンボジアでのデジタルキャッシュの新しい体験を提供するだけではなく、観光業界のいくつかの課題にも対処するものとなる。
バコンシステムの導入は、カンボジアの人気観光地であるシェムリアップ州での米ドル紙幣交換の問題に対処するため、フン・マネット首相の指示に応じた措置である。
バコンは、NBCが日本のテクノロジー企業ソラミツと提携して開発したもので、カンボジア人が従来の銀行口座を持たなくてもスマートフォンを使ってデジタル資金の送受信が可能なシステムである。
2024年前半において、バコン決済システムでのクメール・リエルの取引件数は7550万件に達し、取引総額は64兆9000億リエルとなった。
また、米ドルでの取引件数は9980万件に達し、取引総額は388億ドルに上った。
NBCは2020年10月にバコン決済システムのインフラを正式に導入し、銀行や他の金融機関が安全性、効率性、コスト削減、そして何よりも金融包摂を重視して連携できるようにした。
バコンシステムは、利用者がモバイルフォンを通じて、異なる金融機関間や異なる決済サービス機関間での支払いと取引を選択できるようにすることで、利用者に多大な利便性を提供している。
NBCは隣国のベトナム、タイ、ラオス、および中国のユニオンペイとともに中央銀行デジタル通貨の統合を進めており、一定の成功を収めている。
NBCは、このクロスボーダー決済スキームを日本、インド、韓国、シンガポール、マレーシアなどの地域内の他国およびパートナーと拡大している。
この決済の範囲を拡大することにより、米ドルの交換を経ずにリエルや他国の通貨の使用を促進することが目的である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。