カンボジアのハロウィン事情について気になる方も多いのではないでしょうか。日本の東京・渋谷では、ハロウィン当日10/31はニュースで仮装した人々が報道されるほど大きなイベントとなっています。元々は宗教行事であったハロウィン。カンボジアでは例年盛り上がりを見せるのでしょうか。今回はそんな疑問を持っている方に向け、カンボジアのハロウィン事情を詳しく解説します!
カンボジアではハロウィンは祝う?
日本では毎年ハロウィンを祝いますが、果たしてカンボジアではどうなのでしょうか。
ハロウィンとは?
そもそもハロウィンとは何か知っていますか? 日本では馴染み深いハロウィンですが、意外とハロウィンが何かクリアに理解している方は多くはないのではないでしょうか。
元々、ハロウィンとは宗教行事でした。さかのぼること紀元前、かつてケルト人と呼ばれる民族が中央アジアからヨーロッパに移動し、生活をしていました。毎年秋は収穫物を集めて盛大なお祭りを開き、この日には死後の世界との扉が開かれ、先祖の霊が戻ってくると考えられていました。
ハロウィン期間、先祖の霊と一緒に悪魔や魔女などの悪い霊もやってきます。そこで仮装をし、身を守っていたのです。これが今もハロウィンで仮装をする理由です。ケルト人から受け継がれたハロウィン文化は19世紀、移民とともにヨーロッパ大陸からアメリカ大陸に移り、米国で娯楽イベントとして根付きました。
ハロウィンを象徴するかぼちゃ「ジャック・オ・ランタン」は霊を表しています。昔はかぼちゃではなくカブが使われていましたが、米国ではかぼちゃの方が手に入りやすかったため、かぼちゃが使われるようになりました。ちなみに「かぼちゃ」は「カンボジア」に由来すると知っていましたか? 16世紀、ポルトガル人がかぼちゃをカンボジアの産物として日本に伝えたためです。
カンボジアでもハロウィンを祝う
元々はヨーロッパから伝播したハロウィン文化ですが、今では世界の至るところで娯楽イベントとして受け継がれています。そんなハロウィンはカンボジアでも祝われます。首都プノンペンの様々な場所ではハロウィングッズが飾られ、また観光地シェムリアップの渋谷センター街的存在であるパブストリート(Pub Street)は、渋谷ほどではないものの仮装した人々で溢れかえります。若者娯楽文化は万国共通と言えるようです。